>>戦力外の楽天・藤田、他球団移籍ならまだ活躍できる? 有力候補は阪神・日本ハムか、代名詞の守備以外にも好材料アリ<<
今回の動画で大久保氏は、楽天コーチ・監督時代(2012-2015)に共に戦った藤田との思い出話をテーマにトーク。2012年6月にトレード加入した藤田に最初に行った指導や、ある試合で藤田が対戦相手のサイン盗みを見抜いたエピソードなどを語った。
その中で、大久保氏は具体的な時期は不明だが、藤田から戦力外になった旨を報告する電話を受けたという話を明かす。報道では楽天は通告と同時に引退を決断した場合は球団内にポストを用意すると打診したが、藤田はこれを固辞して現役続行をめざす意向だと伝えられている。その藤田から連絡をもらった大久保氏は会話の中で「もちろん言えないんだけど、心臓がおかしくなりそうなぐらいのことを一也から聞かされて…『うそでしょ?』って」と、詳細は触れなかったが現役続行をめざす思わぬ理由を聞かされたという。
大久保氏は続けて、「現役にもう1年こだわりたいって理由があるわけ。下の子に野球やってる姿を見せれなかったと。コロナもあるし家庭の事情もあって。だから(最初は本人も)『それなんです』って(言ってた)」と明かし、現在5歳の長男にプレーする姿を見せるためにあと1年現役を続けたいと大久保氏に話したという。藤田は2016年2月に第2子となる長男が生まれたと球団から発表されている。
これを聞いた大久保氏は「そんなの後で振り返ったら、『何であの1年こだわったんだろう』っていう話なんだよ」と、子どもにプレーする姿を見せたいという理由だけで現役にこだわる必要はないのではと藤田に話したという。しかし、「でも事情を聞いたら『いや、それじゃやりてえよなあ…』って(感じた)」と、そこからより詳しく聞くと別の事情があったということを示唆した。
「もう1年現役、(コーチ)兼任でもいいんだよね、プレーできるチャンスを与えてくれるチームがないかなあというのは本当に思ってる」という大久保氏。選手、もしくは選手兼任コーチとして、今後藤田を獲得する球団が現れることを願った。
大久保氏の発言を受け、ネット上には「え? そんな言えないような事情があるの?」、「球団の打診を蹴って現役続行を模索するのに特別な理由があるなんて知らなかった」、「何が裏にあるのかは分からないけど、声をかけてくれるチームが出てきてくれたらいいな」といった驚きの声が寄せられている。
一方、「了解を得てるのかどうか知らないけど、本人が表だって明かしてないようなことをペラペラ喋っていいのか?」、「ブログでの報告には気になるようなことは特に何も書かれてなかったけどなあ」、「詳しく話せないなら最初から話さないでほしい、藤田からしても迷惑でしかないのでは」と大久保氏への苦言や批判も複数挙がった。
「藤田は戦力外通告が発表された4日、自身のブログに投稿しファンに戦力外となった旨を報告。この中で藤田は『球団からはチームに残る方向でのお話もいただいてましたが 僕自身、まだ現役でプレイすることへの思いが捨てきれず、その思いを汲んでもらってこのような形となりました』と、報道通りに球団の提案を固辞して現役続行をめざすことにしたと説明していますが、その理由については触れていませんでした。藤田がどのような事情を抱えているのかは不明ですが、仮に特別な事情があったとしても、それを匂わせるような発言をするのはどうなのかと大久保氏に憤っているファンも少なからずいるようです」(野球ライター)
藤田はこれまで横浜・DeNA(2005-2012)、楽天(2012-)で「1407試合・.268・24本・322打点・1019安打」という通算成績を残し、ベストナインを2回(2013-2014/二塁手部門)、ゴールデングラブを3回(2013-2014,2016/同)獲得した経験も持つ選手。実績を考えると他球団が獲得に動く可能性も十分にありそうだが、今後の動向にも注目が集まりそうだ。
文 / 柴田雅人
記事内の引用について
大久保博元氏の公式ユーチューブチャンネルより
https://www.youtube.com/channel/UCKa1VlSq1WwdSQWv4JFdgxg
藤田一也の公式ブログより
https://ameblo.jp/k-fujita6/