“バカすぎるアラフィフ”長谷川は8本も歯がない、4年も交際する遠距離恋愛の彼女と7回しか会っていないなど、突飛な話題に事欠かない。ところが、その明るいキャラクターと裏腹に、過去のコンビ時代に相方を病気で亡くしている。
>>「理想の上司」カズレーザーが肉体関係を迫って元相方と解散していた<<
94年に久保田昌樹さんと「マッサジル」を結成。00年に解散し、02年に再結成。11年に再解散して、ピン芸人「のりのりまさのり」として活動。その後、渡辺と錦鯉を組んだ。久保田さんはそれを機に、芸能界を引退した。
「久保田さんは芸人を廃業後、一般人に。18年8月、病気療養から回復することなく、46歳の若さで旅立ちました。長谷川さんとは地元の北海道の高校時代からの友人。30年ほど一緒だっただけに、ショックが大きかったはず」(芸能ウェブマガジンのライター)
雅紀と昌樹で、最初のコンビ名は「まさまさきのり」。吉本興業札幌事務所の1期生で、タカアンドトシが同期にいた。次のマッサジルは、錦鯉と同じくSMA(ソニー)所属。奇しくもSMAには、同じく非業の死を遂げた芸人がいる。「鼻エンジン」の村田渚さんだ。元「坂道コロンブス」の松丘慎吾と、元「フォークダンスDE成子坂」の村田さんが組み、05年から1年だけ活動していた。しかし06年11月、東京都品川区の自宅マンションで倒れていた村田さんが発見。くも膜下出血による急死だった。35歳の若さだった。
「翌年、SMAの芸人のお笑い常打ち小屋として『Beach V』が設立されました。村田さんの遺志を継いでいくコンセプトで、Beachが渚、VはVILLAGEの村の意味。多くの芸人がここで腕を磨き、巣立ち、メジャー賞レースで結果を残しています」(先のフリーライター)
SMA所属では、バイきんぐが「キングオブコント2012」で優勝。ハリウッドザコシショウが「R-1ぐらんぷり2016」で頂点に立ち、翌17年にはアキラ100%が続いた。残るはM-1という期待が高まった昨年、錦鯉が大ブレイクした。そんな明るい報せの陰で、2組の偉大な芸人が命を落としていた。
長谷川には、マッサジルの頃には見られなかった景色をこの先存分に見てほしい。
(伊藤由華)