例年であると、厳粛な空気、出場者の緊張もあって、漫才以外に笑いが生まれることは少ない『M-1』だが、2020年大会に関しては、審査員や司会とファイナリストのやりとりが大いに盛り上がった。
一昨年トップバッターで点も芳しくなかったニューヨークが、松本人志とのやりとりで爆笑を生んだことで、バラエティー番組に呼ばれるように。『キングオブコント2020』(TBS系)準優勝も相まって、今やお笑い第七世代にひけをとらぬほど、世間の人気者となった。2020年の大会でも、優勝はできなかったものの、審査員や司会とのやりとりで爆笑を生んでいる。そんなニューヨークや多数のCMにも出演するぺこぱように、バラエティーで活躍するファイナリストがいると注目が集まっているという。
「準優勝となったおいでやすこがのおいでやす小田ですね。大会終了後の配信番組で、千鳥・大悟が彼と絡んだ際『(小田のツッコミが)ほしくなる』と絶賛していました。確かに、彼のシンプルで気持ちいい音域のツッコミは、ボケがほしくなるタイプ。ドッキリ番組に多く呼ばれることでしょう。コンビとしては錦鯉も注目です。彼らは昨年より少しずつメディアに露出していましたが、今回を機に爆発しそう。ネタ番組はもちろん、ボケを担当する49歳の長谷川雅紀の極貧生活、歯が8本しかないこと、遠距離恋愛している彼女がいるも数回しか会ったことがないことなど、とんでもないエピソードが山盛りなので、『ロンドンハーツ』(テレビ朝日系)などのバラエティーに顔出しした後は、ゴールデンにも進出していくと思いますよ」(芸能ライター)
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見取り図はもちろん、8位と結果が振るわず、その後出演した番組でも「恥ずかしい」漫談で爆笑をかっさらったアキナも注目したいところだが、彼らはあるネックがあるという。
「実は、関西ですでに人気がある2組。レギュラー番組も抱えているため、東京の番組に出演する時間が取れない可能性が高いのです。2009年『R-1』で優勝した中山功太も同じ現象に悩まされた一人。彼は帯でレギュラーを抱えていたため、優勝後すぐに東京進出が叶わず、ブレイクを逃しています。東京進出する気があるのならば、早めに上京した方が得策かもしれませんね」(同上)
とにもかくにも、おいでやす小田や錦鯉が2021年のバラエティーを席巻するのは間違いなさそうだ。