男は7月24日午前3時半すぎ、白山市の神社を訪れると、設置されていた賽銭箱1個を盗む。賽銭箱は横幅45センチ、高さ35センチ、奥行き35センチと大きく、盗難防止のため鎖で固定されていた。時価は約10万円だという。
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神社からの被害届を受けて警察が捜査をした結果、同県小松市内に住む37歳男の犯行である可能性が高まる。15日、神社に姿を現した際に声をかけると容疑を認めたため、窃盗の疑いで逮捕した。現在のところ、被害額などについてはわかっていない。警察は余罪もあるものと見て、捜査を進めている。
賽銭泥棒は昨今、相次いでいる。10日には愛知県岡崎市の寺で、賽銭入れ場から現金8450円を盗んだとして、46歳の男が逮捕されたほか、6月にも埼玉県秩父市の神社で、賽銭箱から約2000円を盗んだとして、64歳の無職男が捕まった。この男については、防犯カメラに犯行の様子が収められていた。
賽銭箱を持ち去った男の犯罪に、「みっともない。何がしたかったのかもわからない。何が楽しくてそんなことをするのだろうか」「いい歳して情けないよ。ちゃんと働けよ」「その労力をほかのことに使ってもらいたい」「莫大なお金は入っていないと思う。労力を考えると、理に適っていないと思う」などの指摘が上がっていた。
賽銭は神仏に捧げる金である。盗むことは、犯罪であると同時に、「罰当たり」にもなるものだ。