そんな進次郎氏は、父で元総理の純一郎氏と似ていると指摘する声がある。もちろん親子であるため、顔つきのほか、声や喋り方が似ているのは当然だ。だが、それ以外の要素も似ているのである。
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進次郎氏は2009年の衆院選で、28歳で初当選を果たす。2019年には38歳の若さで環境大臣として初入閣を果たした。父の純一郎氏は30歳だった1972年の選挙で初当選。初入閣は88年の厚生大臣(当時)まで待たなければならないものの、議員デビューの年齢は近い。
さらに、学歴に関しても2人は似ている。
進次郎氏は2004年に関東学院大学を卒業後、アメリカの名門、コロンビア大学の大学院へ入学し、政治学を学んでいる。この経歴の裏側を、8月に『週刊新潮』(新潮社)ならびに同誌のウェブサイト「デイリー新潮」が報じた。記事によれば、大学院に進学するにあたり、進次郎氏の成績は足りなかったものの、条件付き合格となり、TOFELのスコアが600点に達するまではコロンビア大学内の語学講座で英語を学んだ。この背景には、「総理大臣経験者の息子」という将来性が加味されたのではないかと記事では伝えられている。
父の純一郎氏も2年間の浪人の末に慶應義塾大学へ入学。だが、勉強には熱心に打ち込まず、留年を経験。その後、イギリスのユニヴァーシティ・カレッジ・ロンドンへ留学。この経歴についても、実際は聴講生扱のため取得単位はゼロであり、本人は約2年間留学していたと主張するも、実際の在籍期間は約9か月であったと『週刊ポスト』(小学館)が報じている。
こうして見ると、父と息子はどこか似たような経歴を辿っているように見える。何より、進次郎氏は「迷フレーズ」連発など、父親に勝るとも劣らない「変人」ぶりを発揮しているだけに、大物となる可能性も十分ありそうだ。