一見、父親で元総理大臣の小泉純一郎氏譲りの歯切れの良さがあるようでいて、大したことを言っていない「ポエム」的なフレーズは、「名言」ならぬ「迷言」と言われた。特に、大臣就任直後に訪れたアメリカのニューヨークで開かれた国連の気候変動サミットの場で発した「気候変動問題に取り組むことはクールでセクシー」発言はよく知られている。発言の真意としては、これまでと異なり格好よく行くべきといったものだったが、うまく伝わらなかったようだ。
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同月には、福島第一原発の汚染水問題で現地の水産物の話となり、「私、ノドグロ大好きなんですよね」と唐突に好物の話を始め、物議を醸し出した。
その後、2020年初めから始まったコロナ禍で、メディアの進次郎氏への注目は後退していったが、しっかりと「迷言」は生まれている。
2021年6月には、地元の横須賀市長選挙で自身が応援した候補の再戦について、「水と油を混ぜればドレッシングになる」と謎コメントを残している。進次郎氏は、前回の選挙では対立した候補の支援者の一部が、今回は自身の応援する陣営に付いてくれた。その時、労働組合の幹部から「小泉さんとは国政では水と油かもしれないが、水と油も混ぜればドレッシングになる」と言われたエピソードを披露。ただ、「ドレッシングは“油と酢”では」とツッコミが殺到してしまった。進次郎氏自身の言葉ではないとは言え、それをそのまま口にしてしまうのは、やはり迂闊と言えるかもしれない。
また、同2月には、鶏卵業界でニワトリを収納するケージ(かご)について、「バタリーケージ含め、アニマルウェルフェア(動物福祉)の観点から、連携が深められればと思う」と発言。ネットでは「もしそんなことしたら、卵1個100円になるぞ」といったツッコミが殺到してしまった。プラスチック袋の有料化同様の思いつき発言と言わざるを得ないだろう。
やはり、進次郎氏は良くも悪くも「天然」と言えるだけに、これからも「迷言」は飛び出しそうだ。