記事によれば、8月24日に行われたオンライン会議の場で、官僚を相手に「日本語わかる奴出せよ、じゃあ」などと怒鳴り声を上げたとされる。ただ、会議の参加人数は4人と限られたものであるため、「政府の情報管理はどうなってるの?」といったツッコミもネット上では聞かれる。
>>河野太郎大臣、次期総理候補ナンバーワンの呼び声も人気に陰りが出始めたきっかけは?<<
河野氏と言えば、SNSなどネットを駆使した情報発信で若者層から高い人気を得ている。その場では、時に飛び出すフランクな言葉遣いなども話題となっている。だが、その反面、感情的な部分を表に出す、気性の荒さを指摘する声も以前からあり、今回の報道はそうした側面が強調されてしまった形と言えるだろう。
2019年7月には、会談した韓国大使に対して、「極めて無礼だ」と激しい怒りを示した。この背景には徴用工訴訟問題があった。すでに日本側が拒否していた「日韓双方の企業が賠償相当額を支払う」提案を向こうが再び持ち出してきたため、抗議を行った。あえて怒りの姿勢を強調したと言えるが、振る舞いとしてどうなのかといった声も挙がった。
さらに2018年1月には、外務省で行われたアジア各国に駐在する日本の大使向けの会議がマスコミに公開されたことに、「本省の方針を伝達できない」と怒りを示した。河野氏は外務大臣時代は、一部マスコミの質問を無視した「次の質問をどうぞ」発言も物議を醸し出していた(後にブログで経緯説明し、反省)。
こうしたズバズバとした物言いは、若者層を中心に新しい時代の政治家像として受け入れられる側面があったのも事実。ただし、今回のパワハラ音声のような報道に対しては、やはり政治家の資質としてどうなのかといった疑問が生じてしまいそうだ。