メインイベントではハイスピード選手権試合、チャンピオンのなつぽいに大江戸隊に入り闇堕ちしたスターライト・キッドが挑戦した。キッドにとっては実に8度目の同王座挑戦となる。
試合はハイスピードの名に相応しい一進一退の攻防を繰り広げるも、15分が経過しなつぽいが走ると、リング下から琉悪夏がボックス殴打してついに大江戸隊が介入。キッドはダメージが残るなつぽいを寝かせてコーナーからムーンサルトプレス。しかし、これはなつぽいがキックアウト。勝機と見たキッドが黒虎天罰を決めるが、これはカウント2でキッドが起こす。すると、キッドは変型タイガー・スープレックス改めスター・スープレックスを決めて、形が崩れかけるも強引にホールドしてカウント3。キッドが悲願のハイスピード王座を奪取した。
試合後、キッドは「8度目の挑戦でやっと…やっと、やっと、やっと、自分の腰に巻くことができました。7回も負けてきて、こんなに恵まれないベルトあるか?なあ、なあ!私は、このベルトに対してムカつくよ。なあ、ムカつくよ、こんなベルト!ムカつくけどな、諦めなければベルトは巻けるってことを大江戸隊のスターライト・キッドが証明してやったんだよ。私はもっともっともっともっと、ハイスピードを活性化させていきたい!AZM、コグマ、なつぽい、ハイスピードだけの選手じゃなくてもな、誰の挑戦だって受け入れてやるよ。次は挑戦者全員を私が天罰を下す番だ。全員グッバイ!」とマイクアピールして大会を締めている。
さらに、バックステージでキッドは「8度目の挑戦で、やっと私の手元にやってきてくれた。このベルトに対する思いは一番あるはずなのに、ずいぶんと時間がかかったわ。そしてずいぶんとムカつくベルトだわ、これは。でもなあ、私はこのベルトの防衛戦を通して、今までハイスピードで嫌なほど味わってきた屈辱!私の中の心の闇を全部!刻み込む、しまい込む。完全ダークな私の、私だけのハイスピードのベルトに染め上げてやる。このベルトは、私の闇のハイスピードベルトだ。そして闇のハイスピードチャンピオンだ!」と語り、大江戸隊を選択したことが正解だった証として、ベルトを守り続けていくようだ。
◆スターダム◆
『5★STAR GP 2021 汐留大会』
8月29日
東京・ベルサール汐留
観衆 365人(満員/コロナ対策限定人数)
▼ハイスピード選手権試合(30分1本勝負)
<王者>○スターライト・キッド(16分59秒 スター・スープレックス・ホールド)なつぽい●<挑戦者>
※第20代王者のなつぽいが3度目の防衛に失敗。スターライト・キッドが第21代王者となる。
(どら増田 / 写真©︎ブシロードファイト)