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東京女子プリンセスカップ初優勝の伊藤麻希にプリプリ王者の山下実優が逆指名!10.9大田区で実現へ

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伊藤麻希、山下実優

 東京女子プロレスが15日、東京・後楽園ホール大会を開催。同団体の最強女王を決めるトーナメント「Ameba presents 第8回東京プリンセスカップ」決勝戦で伊藤麻希が中島翔子を破り、涙の初優勝を飾った。伊藤は東京女子プロレス年間最大の祭典「WRESTLE PRINCESS II」(10月9日、東京・大田区総合体育館)で、プリンセス・オブ・プリンセス王者の山下実優に挑戦することが決まった。

 1回戦シードだった伊藤は、2回戦でらく、準々決勝で鈴芽、準決勝で2連覇中だった瑞希を下して、決勝にコマを進めたが、、鈴芽戦で顔面を骨折。ケガは完治しておらず、この日も強行出場となった。対する中島は14年、15年(優勝)、16年、20年に続く5度目の決勝進出で、6年ぶりの優勝を狙っていた。試合は序盤、スタンド、グラウンドでのレスリングの攻防でスタートするも、伊藤はエプロンでDDTを見舞うと、場外でボディスラム、そしてフェンスに投げつけた。リングに戻った中島はトペを皮切りに、619、串刺し式ドロップキック、顔面攻撃などで猛反撃。その後は一進一退の展開となり、20分過ぎ、伊藤のフライング・ビッグヘッドを自爆させた中島はダブルアーム式DDT、ノーザンライト・スープレックスを繰り出すもカウントは2。伊藤は逆さ押さえ込みの体勢から伊藤パニッシュへと切り替えるも、中島はエスケープ。中島がウラカンラナから619に行こうとすると、ここで捕獲した伊藤が伊藤デラックスで絞り上げると、たまらず中島がタップして伊藤がギブアップ勝ち。伊藤が初優勝を飾っている。

 退場しようとする中島の元に、自ら歩み寄って握手を求めた伊藤は「別に不幸自慢じゃないけど、ずっと踏んだり蹴ったりの人生を歩んできたわけ。アイドルをクビになったり、小顔整形しても全然小顔にならなかったり、トーナメント中に顔面骨折するし。でも、ハッピーエンドって本当にあるんだなって思った。これは、中島翔子、瑞希にとってのハッピーエンドじゃないかもしれない。でも、バッドエンドなんかなくて、それはただの物語の途中なだけであって、ハッピーエンドって絶対存在すると思う。ハッピーエンドを今すごい実感してるから」と涙のマイク。

 ここで、「121000000(ワン・トゥー・ミリオン)」でタッグを組み、セコンドに就いていた山下がリングインすると、伊藤は「山下のこと、そんな好きじゃなかったの。でも、2021年に入って、1月4日にここでシングルマッチしたとき、何かあれから全部プロレス人生が変わったっていうか。オマエと出会って本当によかったなと思って。何かオマエに人生狂わされているんだよ、今。いい意味で。本当にいつもありがとう」と語りかけた。

 山下は「このトーナメントで伊藤のことを応援していたのは、仲間としてだけじゃなくて、優勝したオマエとやりたいことがあるから。伊藤、このベルトを懸けてシングルマッチやろうよ」と王者から逆指名。伊藤が「当たり前だよ」と即答すると、山下は「(10.9)大田区総合体育館で決まり!」と闘いの場を指定した。さらに、山下は「オマエはこのベルトを懸けて闘う覚悟できてるのか?あるよな、覚悟!一緒に闘って、オマエとシングルマッチ、何度もやってきたけど、オマエに覚悟があることぐらい私が一番分かってんだよ。でもね伊藤、世界一このベルトが似合うのは私なんだよ。絶対負けないから」と言うと、伊藤とにらみ合ってリングを降りた。既にタイトルマッチに向けて、駆け引きは始まっているのだ。

(どら増田)

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