>>侍ジャパン伊藤大海の快投に山田哲人ら打線が応えて決勝進出!銀メダル以上が確定<<
伊藤が韓国側からクレームを受けたのは、「2-2」と両チーム同点で迎えた7回表2死の場面。伊藤が2球目を投じカウントを「1-1」とした直後、打席のパク・ヘミンが審判の方を振り向き、右手を広げるジェスチャーをしながら何かを伝える。直後にはキム・ギョンムン監督もベンチを出て審判と言葉を交わしたが、同戦で解説を務めた新井貴浩氏(元広島他)はこの様子を見て「伊藤選手がロジンをたくさんつけるので、リリースの瞬間にロジン(の粉)が飛んでリリースポイントが見づらいというクレームが入ったと思う」と指摘した。
ロジンを手につける量についての規定はなく伊藤がルール違反を犯しているわけではなかったが、韓国側の抗議により試合は10秒ほど中断。しかし、監督との会話を終えた審判が試合を再開した直後、伊藤はそれまで通りにロジンを手につける。クレームを全く意に介していないような伊藤の行動を受けたパク・ヘミンはあ然とした表情を浮かべ、ネット上も「クレーム完全無視とかメンタルヤバすぎる」、「韓国打者も明らかにドン引きしてるな」と騒然となった。
ただ、試合後に自身のツイッターに投稿した伊藤は、韓国側のクレームについて「付けた際の舞ってる粉を指摘されたのかと思い、少し間を開けてくれと言う指摘だと思いました(原文ママ)」と、リリースの瞬間ではなくロジンをつけた直後の粉の舞い方にクレームをつけられたと内容を勘違いしていたことを告白。実際、クレーム直後の伊藤はそれまで通りに右手にロジンをつけたものの、その後に右手の指先を振りロジンの粉を落とすような仕草を見せていた。
伊藤の投稿を受け、ネット上には「クレームに全く動じてなかったのは勘違いが原因だったのか」、「その後もロジンつけまくってたけど、別に相手を煽ってたわけじゃなかったんだな」、「一応粉を落とすような仕草はしてたし、言い訳をしてる感じでも無さそう」、「ルールで禁止されてるわけじゃないし、これからも別に気にしなくていいんじゃない?」といった反応が多数寄せられている。
勘違いもあったとはいえ、韓国側のクレームに動じず仕事を果たした伊藤。ただ、同投稿では「打者が見えづらいのであれば、一度、ユニフォームで粉を叩くなど、投手側の配慮も必要だと思いました」と、今後の試合では注意したいという旨も表明している。
文 / 柴田雅人
記事内の引用について
伊藤大海の公式ツイッターより
https://twitter.com/hiromi151