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球界OB、五輪野球には「言うほど興味が湧けへん」発言に共感の声 “金メダルは当然”の風潮には反発も

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画像はイメージです

 野球解説者の金村義明氏(元近鉄他)が、26日放送の『上泉雄一のええなぁ!』(MBSラジオ)に生出演。番組内での発言が、ネット上のプロ野球ファンの間で話題となっている。

 金村氏は週末のスポーツニュースを語る番組内のコーナーで、25日の強化試合で巨人を「5-0」で下した侍ジャパンについてトーク。同戦の代表チームは1番・山田哲人(ヤクルト)、2番・源田壮亮(西武)、3番・吉田正尚(オリックス)がいずれもマルチ安打を放つなど上位が機能し、投手陣も先発・田中将大を含む6名が完封リレーを見せた。

 ただ、金村氏は同戦を経て28日・ドミニカ共和国戦から五輪に臨む侍ジャパンに対し、「言うほど興味が湧けへん」とそこまで関心が持てていないとコメント。「『金獲って当然』みたいなプレッシャーは感じるはずやろうけど、出てる国が少ないもんね」と、参加国数が少ない(日本を含め6カ国)ため今一つ盛り上がりに欠ける部分があるという旨を口にした。

 また、金村氏は「アメリカなんてメジャーの一流どころは一切出えへんからね、そういうところでやっぱり興味は半減するわな。僕なんかが見てると(侍ジャパンの)今の面子見たら『金獲って当然やないか』と思う」ともコメント。五輪に対する他国の本気度がいまひとつであることも興味を削がれている一因だと語った。

 金村氏の発言を受け、ネット上には「確かに競技開始直後はあんまり盛り上がらなそう、自分も本格的に見るのは決勝トーナメント(8月1日~5日)からになると思う」、「参加国数の半分がメダル獲れちゃうのはなんだかなあ…もっと国が多ければまた違っただろうけど」、「大会ルールも盛り上がりに欠ける要素がある、4勝3敗でも金が取れる可能性があるのはおかしい」といった反応が寄せられている。

 一方、「言うほど金獲って当然か? 現状なら銀以下に終わる可能性の方が高いと思うんだが」、「今の代表チームは投打に爆弾抱えてるし、『こんなんで金獲れるわけない』ってなっちゃうなあ」、「日本は日本で不安要素もあるから、逆に自分はここからどうやって金獲るのかめちゃくちゃ楽しみなんだが」と否定的なコメントも複数見受けられた。

 「全6カ国で争われる五輪野球競技は最初に3カ国ずつの2組に分かれ総当たりの1次リーグを行った後、リーグ内順位によって組み合わせが決定する決勝トーナメントで最終順位が決定します。1次リーグ初戦からトーナメント決勝まで5戦全勝なら文句なしで金メダル獲得となりますが、トーナメントには敗者復活戦が設けられているため、最悪4勝3敗でも優勝は可能。複数回の敗北が許されるというこの形式が影響してか、勝てば優勝、もしくは負けたら敗退の段階になるまで観戦はしないというファンは少なくないようです。一方、侍ジャパンが野手では唯一の本職センター・柳田悠岐(ソフトバンク)の故障、投手では怪我明け間もない千賀滉大(同)の不振といった不安要素を抱えていることから、『この状況からどうやって金メダルまでたどり着くのか』と逆に楽しみが増しているファンもいるようです」(野球ライター)

 >>侍ジャパン・稲葉監督にファン呆れ「失敗だった」 唯一の本職センター・柳田が故障、五輪金メダルに早くも暗雲か<<

 「金は確実」と応援熱を失っているファンもいれば、「金は危うい」と逆に興味を高めているファンもいる侍ジャパン。28日から始まる野球競技では、果たしてどのような戦いぶりを見せるのだろうか。
 
文 / 柴田雅人

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