第2話では、深澤(岸優太)らは昼の診察に行けない外来患者を診るウォークイン当番を命じられるも、緊急性のない患者の多さに辟易する。後日、美月(波瑠)がウォークイン当番となり、深澤が一度診察し、風邪と診断した鮎川希実(谷村美月)の子ども・玲生を再診し――というストーリーが描かれた。
※以下、ネタバレ含む。
第2話では、具合の悪い子どもを夜間に外来に連れて行くことに対し抵抗感を覚えていた希実に対する美月の言葉に、賛否両論が集まっている。
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「希実は共働きのため、具合の悪い子どもを連れて行くのは必然的に夜間。しかし、軽い症状で病院に連れて行くと『非常識な親と思われる』という思いもあり、子どもの病状を正確に伝えられず。結局、当初診断されていた風邪ではなく、先天性胆道拡張症で緊急手術を受けることになりました。その後、きちんと異変に向き合えていなかったと悔やむ希実に対し、美月は『普通って何なんですかね』と語り掛け、『今は女性が外に出て働くのが普通になった。それなのにまだ昼間に病院に連れていくのが普通って言われたら、そんなの矛盾してますよね』と指摘。さらに『普通なんて、時代や社会によって簡単に変わるのにそんなものに振り回される必要ってあるんですかね』と疑問を呈していました」(ドラマライター)
この発言にネット上からは「その通り!」「夜間にやってる病院もっと増えて欲しいよね」という賛同が集まっていたが、一方では「変えるべきは具合の悪い子どもがいても仕事休みにくい社会では?」「昼間は具合の悪い子ども誤魔化して預けて仕事するっていう風に聞こえる」「具合悪かったら昼も夜も我慢しないで!なら分かるけど…」という戸惑いの声も聞かれていた。
「美月のセリフは、夜間診療を気軽に受けることのできない現状への問題提起となっていましたが、共働き家庭で子どもが病気になってしまった時、最も求められるのは夜間の診療よりもまず、親が仕事を気軽に休める制度。美月のセリフはナイトドクターを肯定するためだけのセリフで、実際には多くの人が望む社会の像とズレがあり、賛否となってしまったようです」(同)
夜間診療が増えれば、その分医療従事者への負担が増えると多くの人が認識しているからこそ、疑問の声も多く集まってしまったようだ。