第30回は、田中(塚本晋也)が森林組合に注文したテーブルとイスも、無事納品される。田中は別れた妻に完成したテーブルを見に来てもらえないかと連絡をしており、百音(清原果耶)はそれを見守ることになり――というストーリーが描かれた。
※以下、ネタバレ含む。
第29話では、田中が婚姻時に行っていた複数女性との浮気を「昭和の倫理観」と表現。百音もドン引きし、視聴者からも賛否両論を集めていたが、第30回では、その「昭和の倫理観」の結果が表れることとなった。
「別れた妻に『テーブルを見に来てほしい』と頼んだ田中でしたが、結局約束の時間に元妻は現れず。約束の時間から1時間経った頃、元妻から『今の今まで大変迷いましたが、やはり、お伺いするのはやめておきます』と書かれたメールが届きました。田中はステージ4の肺がん。おそらく元妻と会う最後のチャンスでしたが、結局会えないという展開になりました」(ドラマライター)
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最後まで元の家族と和解できなくなったが、ネットからは「安易に和解しないところがいい」「やらかしたことのしっぺ返しを今食らってる」「テンプレ展開じゃないところにリアリティがある」という称賛が集まっていた。
「田中と元妻の間の娘にも子どもが誕生したことが明かされていたため、田中と元妻・娘が再会し、死の間際に和解という展開がセオリー通り。セオリーから外れた展開になりましたが、ネットからは『昭和のドラマだったら再会できたかもね』『昭和の倫理観は令和のドラマに持って来させない意思を感じた』という、制作側の意図を指摘する声もありました。しかし、元妻の代わりに田中の元にやって来たのは、旧友である百音の両親。みんなで思い出話に花を咲かせるという展開に、ネットからも『希望のあるラストでよかったよ』『家族にとってはクズでも友人にとってはいい人っていうのはよくあるよね』という声が集まっていました」(同)
セオリーを外した演出に、深みを感じる朝ドラファンが多かったようだ。