男は22日午後11時頃、佐賀市内のコンビニエンスストアを訪れると、陳列されていた148円のクッキーを手に取り、「お金もっとらんばってん、食いたか」と叫び、店の外に出ようとした。
男性店員が「やめてください、待ってください」と止めたが、男は無視して店外へ出る。男性店員は男を追いかけ、店外で取り押さえ、通報を受けて駆けつけた警察官に逮捕された。当時、男は酒に酔っており、本人確認書類も持っていなかったという。また、所持金も0円だったとのことだ。
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警察の取り調べに対し、男は「おなかがすいていたので万引きをした。我慢できなかった」などと話し、容疑を認めている。佐賀市では20日夜にもコンビニエンスストアに50歳無職の男が押し入り、現金を奪おうとする事件が発生したばかり。偶然だと思われるが、佐賀市内で無職の中高年男性によるコンビニ犯罪が相次いで起こる形となった。
148円のクッキーを万引きして逮捕という事件に、「148円でも盗みは許されない。食べたいなら、働くしかないよ」「万引きの成功体験が繰り返されることで、重大な犯罪が発生する。被害金額にかかわらず、逮捕するべきだ」「情けない男。許せない」と怒りの声が上がる。
一方で、「働きたくてもコロナで職がないとしたら、ちょっとかわいそうな気もする」「生活保護やコロナによる解雇者へのケアなど、しっかりとするべきだ」「彼が駆け込める場所を、国や自治体が作るべきではないのか」「何らかの対策をしないと、治安悪化を招く」という指摘も上がっていた。