歌い手として活動するまふまふ。5月に東京ドームで行われた無料配信ライブは約40万人が同時視聴するなど、若い世代を中心に支持を集める。「人生初会見」となったこの日、「東京ドームでワンマンライブをしたんですけど、その時より緊張しています」とマスク越しに笑顔を見せた。
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「確実な保証のある鑑定書のついたデジタルデータ」のNFTについて、まふまふも「アーティストが抱える多くの悩みを解決してくれる」と評価。自身もチケットの高額転売に悩まされてきた。「5千円のチケットが4万円で売られていたり、僕の音楽を楽しんできた視聴者がほとんど買えていなくて、売れなければ空席になって誰も得しない。NFTが浸透すれば、近い将来、確実にそういうことも防げる」と利点を強調した。
「芸術作品はもちろんですが、もっと小さなもの一つひとつの可能性が広がっていく。『こんなことが欲しがられるんだ』という世界が来るのかなと」と話したまふまふ。終了後の取材では「自分の周りでも、権利関係でトラブってライブで自分の曲が歌えなくなった人もいた。音楽をやりたい人間が作品を自由に扱えないのはおかしい。NFTは長年の悩みを解決するもので、まさに自分がやりたいこと」と心情を吐露した。
中村プロデューサーは「NBAのデジタルトレーディングカードが人気ですが、NFTを通してまだまだ伝えきれていないK-1の魅力を見せられる」とNFTとのタッグに期待。武尊選手は「KOシーンは心に残るものなので、試合でもKOを意識しています。選手1人ひとりの魅力を伝えていけたら」とKOシーンへのこだわりを明かした。
3月に開催された『K-1 WORLD GP 2021 JAPAN ~K’FESTA.4 DAY2~タイトルマッチ』でK-1最強を証明した武尊。「拳の怪我をしっかり治して、みんなが期待している選手との試合を年内に実現したい」と那須川天心との対戦を示唆した。「エンターテインメント全ての中で格闘技が一番で、その中でもK-1が最強だと証明したい」と意気込みを語った。
この他にGMOインターネット株式会社の熊谷正寿代表取締役会長兼社長・グループ代表が「クリエイターや著作権者の皆さんにNFTの可能性に気付いてほしい。NFTはインターネット、ブロックチェーンに次ぐ衝撃。デジタルコンテンツの流通革命でクリエイターやIPホルダー(知的財産権保持者)の新たな資金調達手段になる」とプレゼンした。
(取材・文:石河コウヘイ)