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東京女子プロIP王座挑戦の角田奈穂が前哨戦制し「普通でも勝てばそれが全て」

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角田奈穂、上福ゆき

 サイバーファイトの東京女子プロレスが10日、東京・板橋グリーンホールで「スプリングツアー'21~The Bullet~」を開催。メインイベントの6人タッグ戦では、同17日の東京・後楽園ホール大会で、上福ゆきが保持するインターナショナル・プリンセス(以下、IP)王座に挑む角田奈穂が前哨戦を制して、ベルト獲りをアピールした。

 この日、角田は辰巳リカ、渡辺未詩とのトリオで、上福ゆき、伊藤麻希、山下実優と対戦。10分過ぎ、上福がビッグブーツ、チョップ、卍固めと角田を攻め立てた。その後、エルボー合戦から、上福がブレーンバスターを見舞うもカウントは2。フェイマサー狙いを回避した角田は、顔面蹴りから紫電改を仕掛けようとするも伊藤がカット。さらに、角田は変型コンプリートショットから必殺の紫電改を決め、見事に上福から3カウントを奪った。

 これまで、上福からさんざん“普通”とこき下ろされてきた角田は「どんなに普通と言われようが、試合には関係ないってことをわかっていただけましたか。普通でも勝てばそれがすべてなので!」とマイク。タッグを組んだ辰巳から「好きな映画で好きな言葉があるんだけど、『普通最高』っていういい言葉があるのね。普通最高じゃないか!」との言葉を贈られた角田は、昨年11月から東京女子にレギュラー参戦して以降、初めて興行の締めのマイクを託され、「普通最高!」と叫んだ。

 バックステージで、角田は「ここで負けたら、見てるお客さんに後楽園に向けて何も期待持ってもらえないので。多くのお客さんにもっともっと、今日ここにいない人にも今日の試合結果を届けて、『見届けてやろう』って思わせたかったので、絶対勝とうとしか考えてなかった。次はシングルでしっかりと私の勝ちを出しにいきたいと思ってるし。どんなに普通と言われても勝てばすべてなので。最後にベルトを持ってるのは私なので。それを皆さんに見届けてもらいたいと思います」と王座奪取を宣言。

 一方、王者の上福は「今日初めて普通の女に普通に負けて、メッチャ悔しい。普通って言ってるけど、顔は普通じゃなくてブスだからな。最近やたら、このベルトを使ってグラビアを撮る機会が多くて、メッチャ脱がされるんです。このベルトが今なくなったら、隠す物なくて。家族のみんな生きてるし、親にも迷惑かけられないので、絶対に防衛したいと思います」とベルト死守を誓った。

 一気に注目のカードに浮上したと言えるだろう。

(どら増田)

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