警察によると、男性は4日午前7時55分頃、薩摩川内市百次町の農道で血を流して倒れていた。その様子を通りがかった人が発見し、119番通報。救急隊が駆けつけると意識不明になっており、救急搬送された。
当時、男性は体長80~90センチのアメリカンビーグル推定6歳を散歩させており、リードは付けていたものと見られているが、何らかの理由で男性が右腕と左耳を噛まれてしまった。犬はそのまま逃げてしまい、地元の猟友会や警察が捜査を開始。1時間半後に姿を現し、一緒に探していた男性の妻に駆け寄ってきたという。
犬は4年前に保健所から引き取ったもので、「前の飼い主に虐待されていた過去があった」と被害男性が話している様子を近隣住民が聞いていた。また、男性は愛犬家で3頭の犬を飼っていたとのことだ。
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虐待されていた犬を引き取り育てていた男性が、その犬に噛まれて重体になってしまうという事件に、「お気の毒としか言いようがない。犬も飼い主も悪くない。とにかく不幸な事件」「突然何かの拍子に過去を思い出すなどして噛んだとしたら、とても悲しい」「レイジシンドロームと言って、突然激怒する犬や猫がいる。この犬も、その可能性が高い」などと驚きや男性の身を案じる声が上がる。
また、「男性が意識障害で倒れて、起こすために噛み付いた可能性がある」「本当に犬が噛んで意識不明に陥ったのか。逆だと信じたい」「妻に寄ってきたということは、家族と信頼関係を築いていたはず。事故であることを願っている」という指摘も出た。
犬が大好きだったという男性。回復を祈りたい。