女は2019年12月10日、鎌倉市大船の商業施設のコインロッカーに子猫をケージに入れ、放置した。翌11日になり、猫の鳴き声に気がついた通行人が施設の従業員に報告。ロッカー管理者が開錠したところ、猫が発見された。猫に怪我などはなく、発見した商業施設の管理会社が里親を捜し、横浜市内に住む夫婦に引き取られ、元気に暮らしているとのことだ。
警察が防犯カメラの映像などを解析し、鎌倉市内に住む会社員の女が捜査線上に浮上。事情を聞いたところ容疑を認め、「1週間前に職場の知人から猫を譲り受けたが、同居する家族に飼うことを反対された」「同僚にも返せず、猫が弱って死んでしまう可能性があることはわかっていたが捨ててしまった」「仕方なくロッカーに入れた」などと話しているという。
女の身勝手な行動に、「ペットを飼う資格がない。自分勝手すぎて腹が立つ」「信じられない行動。助かったから良かったけど、死んでいたらと思うと許せない」「安易に捨てる人間は動物に一生関わるな」「かわいい子猫を捨てるような人間はロクなもんじゃない」と怒りの声が噴出する。
さらに、女に猫を譲ったとされる人間についても、「猫への愛情がない。ちゃんと育てる意志があるのか確認するべきだった」「譲った人間も同罪。猫は物じゃないし、きちんと育てているか見ておくべきだった」と怒りの声が上がった。
ペットは当然のことだが物ではなく「命」。飼い主には相応の責任が必要になる。簡単に遺棄するような人間は、飼うべきではない。女は大いに反省するべきだ。捨てられた猫が無事保護され、幸せに暮らしていることがせめてもの救いだった。
文 櫻井哲夫