最近のキャンプブームで、テレビでもキャンプ道具やグランピングについての特集を目にすることが多くなりました。テレビでそんな特集を見るごとに、私は1年前に付き合っていた恋人のことを思い出します。
3歳年上の彼の仕事は広告関係で、多忙な毎日を過ごしている分、趣味に全力投球する人でした。その時の彼の趣味はキャンプをすることで、私も休日になるたびに彼と一緒に郊外のキャンプ場へ向かっていました。更に、彼はかなりの凝り性。道具でも、これがいいと聞くとどんなに高額でも一通りそろえてしまうので、毎月給料日前になるといつもギリギリの生活をしていました。私も彼の忙しさは知っていたので、それがストレス発散になるなら…と思い、口出しはしていませんでしたが、そのうちにちょっとした事件が起こったのです。
>>恋人に対する憧れが強すぎる男~本当にあった怖い彼氏~<<
ある日、私の元に彼から「お金を貸してほしい」という電話が入りました。また給料日前で生活が苦しいのかな、と思って理由を聞いてみると、彼は「カードの返済が間に合わなくなりそう」と今の状況を話してくれました。なんでも、あるキャンプ用品ブランドに一目ぼれした彼は、主要ラインナップを一気に購入してしまったとのこと。口座の残高はほとんど残っておらず、このままだと引き落としもできない状況とのことでした。
趣味にお金をつぎ込む人だとは知っていましたが、まさかそこまでするとは思わず…引き落としができなくては大変だろうからと、その時は私が立て替えてあげました。ですが、その次の月も同じように好きなものを買い漁る彼。結局、その時立て替えたお金は返してもらうことができず、数か月後に彼は行方をくらましてしまいました。
趣味を追求するのを悪いことだとは言いませんが、何事もこだわりすぎには要注意ですね。
取材・文 篠塚まちね