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DeNA、東海大相模出身・田中が大活躍! “横高OB”連続開幕スタメンストップは新時代到来の予兆か

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田中俊太

 26日、東京ドーム。2010年から続いていた開幕スタメンに横浜高校出身の名前はなく、12年目にして遂に途絶えた。2010年の石川雄洋氏から始まり、翌年も石川氏のみだったが、12年には石川氏、小池正晃現コーチ、荒波翔氏と3名が名を連ねると、13年には小池コーチに代わって筒香嘉智が加入。14年は石川氏と筒香が、15年はその2名と当時ルーキーの倉本寿彦が加わり、16年は石川氏に代わり荒波氏が入る3人体制に。17、18年は筒香と倉本のコンビで、19年は筒香のみとなっていた。昨年も途絶えたかと思いきや、ライトのレギュラーのタイラー・オースティンが怪我で急遽スタメンを外れ、乙坂智がその座に収まるなどのレアケースもあり、ファンも注目していたが、一軍唯一の倉本がベンチスタートとなったことで、終止符が打たれた。

 今年の横浜高校出身者は倉本、乙坂、ルーキーの松本隆之介の3名と育成の石川達也が在籍しているが、地元名門校「横高」からはホエールズ時代から多くの選手が入団。2018年には荒波翔氏、石川雄洋氏、倉本寿彦、筒香嘉智、乙坂智、後藤武敏現楽天コーチと、6名の横浜高校OBが在籍。一大派閥を形成していた歴史もある。しかし、地元神奈川のライバル高、東海大相模高からは、ホエールズ時代を含めても1985年入団の長谷川国利氏(現ジャイアンツ編成本部付部長)、87年入団の宮下正彦氏(2008年逝去)、2001年入団の現スカウト・稲嶺茂夫氏くらいで不思議と縁がない。

 だが、今季は梶谷隆幸のFA移籍の人的補償で、東海大相模出身の田中俊太が加入。倉本などと熾烈な二遊間争いを制し、開幕スタメンを勝ち得た田中は、古巣ジャイアンツ相手に3安打6打点と、セリーグ開幕打点記録をマークするほどの大活躍。東海大相模の先輩・原辰徳監督の目の前で、同じく同校の先輩の菅野智之からヒットを打つ姿は、“ハマの俊太”を強烈に印象づけた。
 
 高校野球熱が高い神奈川県。夏の大会の決勝はベイスターズの本拠地・横浜スタジアムで行われるだけに、ベイスターズファンの中には東海大相模への馴染みは深い。3戦目は1、2戦途中出場ながら3安打を放っていた倉本がスタメン起用された。以前は見られなかったベイスターズ内部でも、横浜高校卒と東海大相模高校卒が切磋琢磨することで、よりレベルアップすることを願う。

取材・文・写真 / 萩原孝弘

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