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新日本が地震で試合を中断、棚橋弘至「試合中にここまで揺れたのは初めて」

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エアギターを披露する棚橋弘至

 新日本プロレスは20日、春の最強戦士決定トーナメント『ニュージャパンカップ2021』(NJC)宮城・ゼビオアリーナ仙台大会(準決勝戦)他を開催したが、午後6時9分頃、宮城県で最大震度5強の地震があった。気象庁によると、震源地は宮城県沖(牡鹿半島の北東20km付近)で、震源の深さは59km。地震の規模を表すマグニチュードは6.9と推定される。

 この地震は、第4試合に行われていた初代IWGP世界ヘビー級王者の飯伏幸太が、棚橋弘至&オカダ・カズチカと豪華トリオを結成し、ジェイ・ホワイト&KENTA&高橋裕二郎のバレットクラブと対戦した試合中に起こったため、約25分間に渡って試合が中断するという前代未聞のハプニングが発生した。KENTAが棚橋を場外戦で痛めつけている際に地震が発生。ここで試合を中断しバレットクラブは花道から控室に戻る。試合前から、二冠統一に異論を唱えているオカダと、飯伏の間にはやや不穏な空気が漂っていたが、棚橋を含めた3人はリングに残り、四方にポーズを決めて、写真撮影に応じたり、棚橋がエアギターを披露するなど観客を和ませた。

 安全が確認されると、バレットクラブが現れドリームトリオを急襲する形で試合は再開したが、最後は飯伏がオカダを押しのけるように、裕二郎にカミゴェを決めて3カウント。飯伏に対して冷めた表情のオカダはいち早くリングを去り、ノーコメントで控室に戻っている。

 試合後、棚橋は「(地震で)試合中にここまで揺れたのは、初めての経験だった。ああ……来てくれたお客さんの安全が第一だから。まあ、中止もやむなしであるという状況ですが、まあこの判断がね、まあどうだったのかってのは、今日無事ね、興行が終わって、皆さんがしっかり家に帰って判断していただけたらなと……。まあ僕が……やるも地獄やらないも地獄と言うか、苦しい判断でしたけども、まあ……。あのう……本当に先をね、先手を打って言わせてもらうと、ほんとに今日、この大会を開催継続が今後、問題になってくるかもしれない。まあ、即刻中止でよかったかもしれない。もうしっかりね……難しい判断ですが、まあ今日ほんとに、無事に最後まで終わることを祈ります」とコメント。大会は無事メインイベントまで行われた。

(どら増田)

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