この日のセミファイナルで樋口は坂口征夫、クリス・ブルックスと組み、「準烈」の秋山、大石真翔、岡谷英樹組と対戦。試合は序盤、戦場が場外に移ると、秋山は樋口をフェンスにぶつけ、鉄柱にひたいを当てるも樋口は動じず、強烈なチョップ、ぶちかましを見舞った。その後、坂口がミドルキック、マウントでのエルボー連打で秋山を攻め立てた。
樋口が秋山にアバランシュホールド、ドロップキックを繰り出すと、秋山はエクスプロイダー、ヒザ蹴りで反撃。10分過ぎ、樋口は秋山にチョップ、ヘッドバットからブレーンクローにいくと、そのまま場外に転落しても離さず。その間にリング上では、クリスがプレイングマンティスボムを岡谷にさく裂させて3カウントを奪い樋口が前哨戦を制している。
チャンピオン相手に一歩も引かなかった樋口は、バックステージで「3月28日、覚悟しておけよ。秋山準がKO-D無差別を巻いてる。DDTに所属、ヘッドコーチ、そういうのが気に食わないんだよ。俺は秋山準からKO-Dのベルトを引っぺがす。立派なチャンピオンだよ。ただ俺はしっかり秋山準からピンフォール取ってるし、今日だって自分の強さを見せたつもりなんで。ベルトに向けて一直線です」と自信満々。
一方の秋山は「若いから調子いいだろ?やり返さないと。これ(王座)獲ってからずっと負けてんだけど。こんなチャンピオン、今まで初めてだよ。普通、威勢よく勝っちゃうんじゃないのかな。連敗街道じゃないか」と漏らした。
樋口に対しては「アイツは来たときから、ずっと反発しているから。絶対に俺が勝って言うことを聞かせてやるから。アイツ、俺の前で『はい』って言ったことがないんだから、絶対に勝った直後にアイツに『はい』と言わせてやるからな」とチャンピオンのプライドを崩さなかった。
秋山も樋口もDDTでは大きな選手なだけに、迫力があるプロレスが見せられるのは魅力的だ。2人ともタイトルマッチまで待ちきれないようである。
(どら増田)