メインイベントでは、那須川天心が志朗を相手にハイレベルな攻防を繰り広げた上、勝利。デビュー以来、無傷の44連勝を飾っている。試合後、天心は「志朗君とは心理戦というか。ただ打ち合っての試合が面白いと思うんですけど、駆け引きの中で勝てて。そういう風に成長させてくれた志朗選手ありがとうございます。これからボクシングに行くとか、誰かとやるとか言われていましたけど、キックにいる時間は少ないんですよね。これからもRISEに恩返しして、キック無敗で突き進みます」と近い将来のキックボクシング卒業を明言。
RISEの伊藤隆代表は、今後の天心の対戦相手について「若いタイ人の強い選手で『天心とやりたい』と言っているロッタンみたいなタイプの選手がいるので、RISEで育てたい。ロッタンはONEとの契約もありますし、天心が1試合ONEで試合して、ロッタンがこっちでというのもあるかもしれないんですけど、ロッタンからも60kg以下に落ちないと聞いてるので、ロッタンもキックに転向しましたし、折り合いが付けばやらせたいです」と天心が苦戦したロッタンとの再戦も含めて見解を述べた。また、キックボクシングの卒業時期については「1年弱で天心も格闘技を卒業するので、天心ファイナルのELDORADOもやりたいですね。来年2月から4月にやって送り出したいです」と初めて卒業時期について明言。伊藤代表は天心を育ててきただけに、この日の試合を観ながら「寂しさもあった」という。
キックボクシングでは、武尊との世紀の一戦が残されているが、天心は「何か言うことではないし、取りあえず今回の試合に懸けていたので頭を休めつつ、そこは追々ですね」とコメント。武尊から「観に来て欲しい」と言われている3.28 K-1東京・日本武道館大会についても、「どうしよう…まだわからない。そこはお楽しみに!」と笑顔。もしかしたら大晦日の逆サプライズがあるかもしれない。
天心のキックボクシングカウントダウンにおいて、対戦出来る選手も絞られて来る。この日は鈴木真彦が「天心くんとの試合をあきらめない」と発言していたが、対戦したい選手が少ない枠を争うことになるのだろう。
(どら増田)