そんな彼らの顔がお茶の間に浸透した2020年2月22日、フジテレビ系のバラエティ番組『さんまのお笑い向上委員会』で「あわや大事故」と言うべきハプニングが発生した。
同番組は司会の明石家さんまを中心に、10名から多い時には20名近い芸人が登場する。采配の全ては司会のさんまが握っており、ゲストや飛び入りの芸人の出番は後半に集中することが多く、現場の盛り上がりによっては長時間の待機を命じられることも多い。
この日、さんまはなかなかトム・ブラウンのふたりを呼ばず。出番は予定から1時間もオーバーしていた。
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そして、スタジオに登場したふたりは「どうも。トム・ブラウンの布川です!」「芦田愛菜です!」といつものボケを決め、布川が「ダメ~!」という独特のツッコミを見せた。すると、みちおは何を思ったのか、布川のほほをストレートビンタ。よろめく布川に今度はみちおがタックルし転倒させ、起き上がってきたところに、みちおが柔道技・大外刈りを食らわせ、布川は頭を強打してしまった。
突然の暴行に周囲の芸人も「どうした!どうした!」「怖い!」と大騒ぎ。明らかにドン引きしたさんまが「どうしたんや!?」と聞くと、みちおは「いや、待ち時間が長くておかしくなっちゃって…」と、長時間待たされたことによるストレスから布川に暴行を加えてしまったと白状した。
投げられた布川は柔道の有段者であったため、大きな怪我をせずに済んだが、一歩間違えたら大事故になっていた可能性は高い。
なお、この「みちおの大外刈り事件」だが、2020年5月放送の総集編でも「名シーン」のひとつとしてオンエア。視聴者に大きなインパクトを残したようだ。
文:穂積昭雪(山口敏太郎事務所)