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ソフトBのボクシングだけじゃない! 球場に“地鶏”を放った球団も、過去のキャンプで行われた衝撃の珍トレーニング

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画像はイメージです

 これまでソフトバンク(2018-/2020年3月までは育成)でプレーしているプロ4年目・21歳の砂川リチャード。春季キャンプ中の6日に取り組んだトレーニング内容が、ネット上のプロ野球ファンの間で話題となっている。

 リチャードはこの日、全体練習終了後になぜかボクシンググローブを着用してグラウンドに。その後、ミットをはめたトレーナー相手にミット打ちを敢行し、王貞治球団会長も興味深そうに見守っていた。

 小久保裕紀一軍ヘッドコーチの「体のキレを出せ」という指示で行われたというボクシングトレを受け、ネット上には「ミット打ちする野球選手なんて初めて見た」、「どのくらい効果があるものなんだろうか」といった反応が多数寄せられている。一部では「こういう珍しい練習法もキャンプの風物詩だな」、「こういうニュースを聞くと開幕も近づいてるなあって感じがする」といったコメントも見られた。

 選手・首脳陣にとって現在行われているシーズン前の春季キャンプ、そしてシーズンオフに行われる秋季キャンプは、翌シーズンへ向け新たな試みに取り組む時間を確保できる貴重な場。そのため、これらのキャンプではリチャードのボクシングトレのような、一風変わった練習が行われることもある。

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 2019年のヤクルト春季キャンプで行われたのが、ボールではなくバットを投げるトレーニング。これは石井琢朗一軍打撃コーチ(当時)が発案した練習メニューで、スイングと同時にバットを前方へ高く放り投げるというもの。当時の報道では「体幹だったり、ボディーバランスが大事になる。手をこねないようにしないと真っすぐに飛ばないし、バットを内側から出すことも意識できる」と意義を語る石井コーチのコメントも伝えられた。

 渡邉大樹、奥村展征の2名が特にうまくバットを飛ばしたというこのトレーニングだが、同年の渡邉は「.143・1本・1打点」、奥村も「.199・1本・12打点」と実際の成績はサッパリ。また、発案者の石井コーチが同年限りで巨人に移ったこともあってか、翌年以降バット投げトレは行われていない。

 2016年の楽天春季キャンプでは、野球とはあまり関係がなさそうな風船を使ったトレーニングが行われている。球団トレーナーが発案者だというこのトレーニングは、地面に寝転んだ状態で風船を膨らませることで横隔膜、腸腰筋のゆがみを矯正する狙いがあるという。

 このトレーニングは主に投手陣が毎朝行ったというが、同年はチーム防御率(3.82→4.11)、失点数(612失点→654失点)が共に前年より悪化。一見するとそこまでの効果はなかったように見えるが、チームは2020年春季キャンプでも取り組むなど風船トレを廃止にはしていない。

 これまでの春・秋キャンプで最も奇抜なトレーニングと、今でも一部ファンの間で語り草になっているのが2003年広島秋季キャンプでの“地鶏トレーニング”。チームは例年地鶏が名物の宮崎・日南市で秋季キャンプを行っているが、首脳陣がその地鶏を使ったトレーニングを発案。グラウンドに設けた柵の中に地鶏を放ち、それを内野手に追わせることでフットワーク、イレギュラーへの対応強化を狙った。

 ところが、柵に放たれた地鶏はそのほとんどが座り込んで動かず、中にはその場で卵を産む地鶏もいたためこのトレーニングは一瞬で“ボツ”に。当時の報道では、福地寿樹(現ヤクルト一軍外野守備走塁コーチ)が「意外と動かん。あいつら食べられていいって腹をくくってる」、東出輝裕(現広島二軍打撃コーチ)が「僕らを鍛えるより地鶏を鍛えた方がいい」と共に困惑したとされる。

 肉体面の効果以上に、気分転換など精神面のメリットの方が大きいともいわれている珍トレーニング。今年はリチャードのボクシングトレの他に、どのような内容の珍トレーニングが発案されるのだろうか。

文 / 柴田雅人

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