昨年末にキャンプ臨時コーチとしての招へいが伝えられていた古田敦也氏がこの日、チームに合流。2006~2007年にヤクルト監督を務めた古田氏は、今回の臨時コーチが実に14年ぶりの古巣復帰。球団公式ツイッターは同日にキャッチャーミットを着用した練習着姿の古田氏を収めた写真を投稿したが、投稿に返信する形でファンからは「またヤクルトユニ姿が見れて胸が熱い」と歓喜の声が挙がった。
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また、同日は古田氏だけでなく、1999~2005年にチームを指揮した若松勉氏も臨時コーチとして合流。若松氏は2011年から同職を務めており、球団も同日にツイッターの投稿で「毎年ありがとうございます」と若松氏に感謝を述べている。
さらに、この日はチームOB(1995-2004)で侍ジャパンを率いる稲葉篤紀監督も選手視察のためヤクルトキャンプを訪問。球団ツイッターでは稲葉監督と現在チームを率いる高津臣吾監督の2ショット写真が投稿されており、一部メディアでは古田氏も加えた3ショット写真も配信されている。
1990~2000年代初頭のヤクルト黄金時代(リーグ優勝5回・日本一4回)を知るOBが集結したことを受け、ネット上には「黄金期を築いたOBが一堂に会してて、リアルタイムで応援してた身としては本当に感慨深い」、「正捕手古田、右翼稲葉、そして守護神高津。この人らが選手だったころのヤクルトは強かった」、「3人を率いて日本一獲った(2001年)若松さんがいるのも自分としてはグッとくる」といった当時を知るファンからの反応が多数寄せられている。
同時に、「若松さんは打撃、古田さんはバッテリー強化できるかが最大の注目点だな」、「暗黒時代に入りかけてる体たらくなチームを救ってほしい」、「今季すぐに優勝できるようにしてとは言わんが、ここ数年の課題には解決の道筋をつけてもらいたい」といった、指導者としての手腕に期待するコメントも複数見受けられた。
「現在のヤクルトは2019、2020年と2年連続で最下位と低迷。この2年はチーム打率(2019は.244/2020は.242)、防御率(同4.78/4.61)がどちらもリーグワーストと攻守両面に課題を抱えています。そのため、通算2173安打を誇り首位打者も2度(1972,1977)獲得した若松氏には打撃、捕手としてベストナインに9回(1991-1993,1995,1997,1999- 2001,2004)、ゴールデングラブに10回(1990-1993,1995,1997,1999-2001,2004)輝いた古田氏にはバッテリーの立て直しを切望しているファンは多いようです。また、コーチ職ではない稲葉監督についても、今回の視察が『頑張れば代表入りあるぞ』と選手のモチベーションアップにつながることを期待する声はありますね」(野球ライター)
リーグ優勝からは6年、日本一からは20年遠ざかっているヤクルト。現在所属する選手たちは、過去の栄光を知るOBからどれだけの知識・経験を吸収できるのだろうか。
文 / 柴田雅人
記事内の引用について
東京ヤクルトスワローズの公式ツイッターより
https://twitter.com/swallowspr