男は3日、自宅近くの交番を訪れると警察官に対し、「家に盗聴器が仕掛けられている。私は、覚せい剤を使っています」などと意図がわかりにくい発言を繰り返す。不審に思った警察が検査をしたところ、体内から覚せい剤反応が出たため、逮捕された。
その後、警察が男の自宅を訪れると、覚せい剤と見られる物質と使用したと見られる注射器を発見。自宅で使っていた可能性が高いものと見て調べを進めている。警察の取り調べに対し、男は「仕事のストレスが溜まっていて興味本位で手を出した」などと話しているという。仮に覚せい剤を使用しながら指導にあたっていたとすれば、かなり異常と言わざるを得ない。
教師がストレス解消のために覚せい剤を使っていたという事件に、「教育界は不祥事が多すぎる。もう誰も信用しない」「幻覚のような症状が出ている。そんな状態で仕事していたなんて、信じられない」「家に盗聴器はあったのだろうか。すべてが支離滅裂だし、それも嘘で幻覚が見えていたとすると、子どもが心配になる」と憤りの声が相次ぐことになった。
教師の覚せい剤使用による逮捕者は昨今頻発している。昨年11月に埼玉県所沢市の中学校に勤務する52歳の男性教諭、8月には埼玉県川口市の40歳男性教諭がそれぞれ覚せい剤を使用したとして逮捕された。
また、昨年12月には兵庫県香美町の54歳の小学校校長も、覚せい剤を使用したとして逮捕されている。学校のトップが覚せい剤に手を染めていたという事件は、日本国民に大きな衝撃を与えた。
このような事件が続くと、教師の中に覚せい剤を使っている者が常に潜んでいると疑いたくなってしまう。抜き打ち検査など、防止策が必要になっているのではないか。