会見場に現れた飯伏は「新IWGPヘビー級、IWGPインターコンチネンタル王者の飯伏幸太です。まずは、1月4日、1月5日を振り返って、会場に足を運んでくれた方、(新日本プロレス)ワールドで試合を観てくれた方々、本当にありがとうございました。4日、5日で試合したのは、ジュニアの(高橋)ヒロム選手とボクだけなんじゃないかなと。2試合で約80分近くですかね?闘ってあれからほとんど今何もしてない状態で、足の甲のケガとかもあるんですけど、やっと休みに入れてる感があると思います」と振り返った。
「で、5日の試合後ですかね、SANADA選手が挑戦表明されたんですけど、ボクは彼のギフトを受け取りました。これはもう挑戦決定でいいんですよね?まあ、楽しみですよね。総合的にそろってる選手なので、早く闘いたいなと思います」と、次期挑戦者として現れたSANADAとの試合が待ちきれない様子。
「あと、一つボクから提案があるんですけど」と続けた。
「これは1月5日にも言ったんですけど、もう一度改めて言いたいんですけど、この2つのベルトを一つにしたいとボクは言ったと思うんですけど、ホントに軽く考えてるのではなくて、インターコンチはインターコンチでホントに思いが詰まったベルト。で、IWGPはIWGPヘビー級で新日本の象徴のベルトだとボクは思ってるので、そこを分かった上で言いたいんですけど、この2つのベルトは去年、一度も動いてないですよね?だから、この2つのベルトを一つにしたら、ボクは最高のベルトと最強のベルトだと思っているので、これが一つになったらもっとすごいことが生まれるんじゃないかなと」
「たぶん、みんな分かってないと思うんですけど、絶対面白いことになるんで、ボクのなかにはそのプランがあるので、改めて言わせてもらいます。この2つのベルトを一つにしたい。これを提案したいです」と5日の東京ドーム大会終了後に言及したIWGP二冠統一プランについて改めて要望した。
飯伏は「物質的に一本にできるのであれば、一本にした方がボクはいいと思っているので。結局、一つを賭ける人っていうのはいなかったし、もちろん一つ一つの重みだったりは分かった上で言ってます。まあ、イヤに思う人もやっぱりいるかもしれないですけど、結局、2つのベルトっていうのは去年、まったく一度も動かなかったので、これをバラバラにするっていうよりは一つにした方が絶対にいいと思っているので」とした。結論はIWGP実行委員会に委ねる意向だ。
ベルトのデザインに関しては「もしできるのであれば、これを合体して違う形なのかデザインなのか、(2つのベルトを一つに)したいと思ってます」と描いているものはあるようだ。「できる限り早く一つにしたいなと。なんなら、一つになってます。次もそうですよね? 2つ賭けることになってるので、ボクはどちらとも100パーセント愛してるので」とした。
この要望が通ればIWGPヘビー級王座は5代目のベルトが進化した形で披露されることになる。現在の4代目ベルトは世界的に見てもカッコいいとファンに好評なだけに、もし実現すればどんなデザインになるのか気になるところだ。
SANADAとは、『THE NEW BEGINNING in HIROSHIMA』2.11広島・広島サンプラザ大会で防衛を行うことが決定した。
飯伏は「何度もシングルでは闘っているので、彼に関して何も言うことはないというか、何にも穴がない選手ですし、全部パーフェクトですけど、ボクはその部分が逆に穴なんじゃないかなと思っているので。期待してください」と既に策を考えていることを明らかにしている。
最後に東京ドーム2連戦について聞かれると「うれしいしかないですよね、今は。夢がホントにかなったというか、ホントにボクがデビューしてからずっと……。結構キツかったので……」と感慨深げな表情を浮かべた。
G1クライマックス連覇、IWGP二冠王と「神」になった飯伏が掲げる「プロレス界を盛り上げていく」活動はSANADA戦をしっかりクリアして、2本のベルトを一つにした時から始まるのかもしれない。
(どら増田)