昨年3月3日に東京・大田区総合体育館大会での開催を予定していたものの、新型コロナウイルスの影響で中止となっていた。
『旗揚げ記念日』は今年で創立49周年を迎える。昨年はIWGPヘビー級&IWGPインターコンチネンタル二冠チャンピオンの内藤哲也と、当時IWGPジュニアヘビー級チャンピオンだった高橋ヒロムの対戦を予定していた。階級を越えたIWGPチャンピオン対決、ロス・インゴベルナブレス・デ・ハポン対決であり、師弟対決でもあった。
しかし、両者の対戦が実現することなく2021年を迎えてしまった。毎年、数々の伝説や名勝負を生んだ『旗揚げ記念日』大会だが、旗揚げの地である大田区から武道館にスケールアップ。どんなカードが実現するのか期待が高まる。
前日の3日には、新日本と同じくブシロードグループの女子プロレス団体スターダムが『スターダム10周年記念~ひな祭り ALLSTAR DREAM CINDERELLA~』を武道館で開催。ブシロードグループの2団体が武道館で2連戦を行う。スターダムは「10年間の集大成を見せる」大会にするとしている。タイトル通りオールスターのお祭りになりそうだ。新日本も旗揚げ記念大会と趣旨が一致することから、連携を図ることが予想される。
チケット販売時にどれだけ観客を入れられるか未知数だが、1万人以上収容可能な武道館は、東京オリンピック、パラリンピックの柔道で使用されることから、19年9月から改修工事が行われ、照明がLEDになるなど、より使いやすい会場になった。昨年12月11日には新日本が1年半ぶりに使用し、3564人を動員。今年2月12日にはプロレスリング・ノアが11年ぶりに進出するなど、プロレス界の武道館需要が広がりつつある。女子プロレス界の盟主スターダムと日本プロレス界の盟主・新日本が2日間でどんな大会を見せてくれるのか。注目の2日間になるのは間違いない。
(どら増田)