大阪のお笑い文化の継承と発展のため、舞台に立つ若手芸人たちをサポートする目的で開催される同賞。ミルクボーイは授賞式で、内海がまさかの涙。内海は「(よしもと漫才劇場の前身である)5upよしもとを卒業してから、漫才劇場ができる前まであべのハルカス9階の狭い舞台で土日だけの舞台に出ていたんです。その後、漫才劇場ができてもう一度出させてもらえることになり、救っていただいたみたいな気持ちがよみがえりまして……」と涙の理由も説明。「後輩が売れていくところを見ていたので、やっと大賞を獲れたのが本当にうれしい」と感無量の表情。
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毎回恒例のオシャレ&ダサい芸人ランキングは、オシャレ部門でコウテイの九条ジョーが1位に、ダサい芸人部門はエンペラーの安井祐弥が1位に選ばれた。内海もダサい芸人ランキング10位に選ばれたが、それに関しても「大賞獲ったんで気にしていないです。自分ではダサくはないと思うんですけど……」と照れ笑い。「今は(成功して)自分の服も買えるようになったので、来年はおしゃれランキング狙っていきたいです」と話して周囲を笑わせた。また、和牛はこの日、仕事のため、授賞式を欠席したが、ビデオメッセージで登場。ミルクボーイ同様「この賞に恥じないよう、これからもどんどん漫才を頑張っていこうと思います」と受賞を喜んでいた。
上方漫才協会会長の中田カウスは「漫才協会を預かる立場として」と前置きして、今年の参加者らに「いつも漫才に軸足を置いて頑張っていってほしい。それが一番長続きする結果を生むと思います」とメッセージ。
この日、話題賞を受賞したマヂカルラブリーについて、「あれは漫才か」と論争になっていることにも言及し、「彼らも変わっていく。名人と言われた、いとしこいし師匠(夢路いとし・喜味こいし)もこれは漫才かと言われていた時期がありますが、行き着くところは結局オーソドックスなところに行くんです。彼ら(マヂカル)は今まで見たことのない漫才をやっている。しかも、日本で一番知られる賞レースでチャンピオンになったのです。今日もちゃんとした漫才をしておりましたし、これからも期待しています」と話していた。
(記事:名鹿祥史)