「夏になると、地上波でもよく心霊系の番組がありましたが、近年、滅多にありません。ヤラセ的なものはすぐに叩かれますし、何も起こらなければ番組になりません。また、ほとんどやり尽くされたこともあって、視聴者も飽きているのです。視聴率が稼げないとなると、心霊系から手を引くのは仕方ないですよね」(テレビ誌ライター)
しかし、YouTubeでは人気が高いコンテンツとして君臨。特に話題のチャンネルが『ゾゾゾ』チャンネルである。ホラー専用のポータルサイトを作るべく、さまざまな心霊スポットを巡るチャンネルで、定期的に日本全国にロケへ行っている。ヤラセ的な要素はなく、人の声がする、ラップ音が聞こえるといった小さな霊障程度しかない動画でも、再生回数100万回を突破している作品もあるのだ。
YouTubeの視聴者は、派手なものを求めているわけではなく、出演者のファンになっていることがほとんど。彼らが心霊スポットへロケに行って右往左往しているのを楽しんでいるのだ。
しかし、心霊スポットへ行ったばかりにトラブルに巻き込まれることもある。YouTubeチャンネル『デニスの怖いYouTube』に出演中のお笑い芸人デニス・松下宣夫もその一人だ。彼らは霊能者の「売れている芸人には霊が憑いている」という言葉を信じ、心霊スポットでロケを敢行。松下は、ハーフ芸人として知られる相方・植野行雄と共に心霊スポットを巡っているのだが、ロケの途中、霊に取り憑かれてしまったように挙動不審になってしまったという。
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「全く霊感を持っていない松下が、いわくつきのスポットで一人待機をしていたのですが、トランシーバーで声を掛けても、ボーッとして応答なし。時折笑みをこぼし、明らかにおかしい表情をしていました。さらに別の動画では、植野から『出よう』と言われるも、全く部屋を出ようとしない一幕も……。これらの動画を、霊感を持つ芸人・シークエンスはやともに観てもらう企画があったのですが、『すごい大げさかもしれないですけど、あのまま置き去りにされていたら死んでいたかもしれない』と驚かれていましたね」(同上)
“売れるため”とは言え、デニスは危険な道に足を踏み入れてしまったようだ。