伊藤代表は「来年は今年やる予定でした63kgのワールドシリーズを開催したいです。DEAD OR ALIVE(1DAYトーナメント)は70kgと53kgで開催します。ビッグマッチは関東2回、大阪2回のトータル4回で、もう1回増えるかもしれません。Girls Power(女子大会)も来年は後楽園ホールに進出していきます。後楽園ホールも10回、アマチュアも入れたら20回以上の大会になります。今まではナンバーシリーズ、DEAD OR ALIVE、Girls Power、ワールドシリーズという大会があったんですけど、さらに上の頂点を意味付けるイベントを、毎年3月前後に開催したいと思います。それが来年2月28日の大会となります。『ELDORADO』は、スペイン語で黄金郷と訳されることもあり、1年最も輝いた選手が参戦するビッグイベントです。RISEの頂点のイベントにしたいです」と2021年のビジョンとともに、初進出となる横浜アリーナ大会の意気込みを熱く語った。
同大会では、バンタム級55kg契約で那須川天心に、天心の挑戦権を得た志朗が2019年9月以来となる再戦を行う。天心は「志朗選手は前に戦った時よりも強くなっていると感じますし、トーナメントで圧倒的に優勝したことが僕にとっては再戦のモチベーションになっているので、しっかり決着をつけて、去年と同じような結果にしたいです」と連勝宣言。志朗が制した11月のトーナメントについては「距離設定が巧いなと改めて感じました。鈴木(真彦)選手が熱くなっていましたけど、冷静に勝ちに徹する戦いをしていたと思います」と冷静に分析。大晦日にはRIZIN埼玉・さいたまスーパーアリーナ大会で、タイのムエタイ戦士クマンドーイ・ペットジャルーンウィットと対戦するが、「今は志朗君のことは全く考えず、大晦日を盛り上げたいです。MMAも素晴らしいですけど、キックボクシングも素晴らしいですし、キックボクシングというより、那須川天心というジャンルとして戦って、那須川天心という存在をもっとみんなに示したいです。それが終わって志朗戦になりますが、(志朗が)対策を立てても勝てるものじゃないと思うので、見せてないものを沢山見せてやろうと思います。圧倒できると思います」と余裕の表情を崩さず。志朗は「人生の中でチャンスは巡って来ないと思いますけど、2回目のチャンスを手にしたので、2月28日は那須川天心の全てを奪う覚悟です。来週から那須川天心対策で練習メニューを考えています。前回と同じ試合展開にならないと思います。毎日が楽しいですね。作戦を練れば勝てると思います。RISEは那須川天心のホームなので、圧倒的な勝ちをめざします」と神童伝説に終止符を打つつもりだ。
また、今シーズンオフに埼玉西武ライオンズを自由契約となった元プロ野球選手の相内誠投手が、RISEのリングでキックボクサーに転向することが明らかになった。“野球界のバッドボーイ”というキャッチフレーズで紹介され会見に登場した相内だが、伊藤代表は「好青年。65kgで考えている。身長も185センチあるのに体重がないのが魅力的。フィジカルも強いし、才能がある。ポテンシャルを考慮して、マッチングしたい」と相内をフォロー。相内は「いきなり格闘界に入ってナメんなよと言われるのは当然だと思います。面白い試合をして、面白いファイターと思ってもらえる選手になりたいです。今は所属は決めず、色んなトレーナーに技術を教わっています。体力が野球と全く違って、すぐ疲れるので、走り込みを中心にやっています。実績が無い選手が世間から強く当たられるのは当然だと思うので、まずは実績を残して、ライオンズではなくRISE(ライズ)で頑張っていきたいです」とコメント。RIZINの出場も視野に入れているようで、さいたまスーパーアリーナのリングに上がることにより、埼玉のファンに恩返ししたいところ。RISEが世間に向けて発信するために必要な逸材になる可能性を秘めているだけに、相内の活躍を期待したい。
なお、その他、原口健飛、寺山日葵、白鳥大珠、“ブラックパンサー”ベイノア、ヌンラーンレック・ジットムアンノン、ボルドバートル・アルタンドルグーン、イ・チャンヒョン(チャンヒョン・リー)、パジャンチャイ・PKセンチャイムエタイジムらの横浜アリーナ大会参戦が発表されている。
(どら増田)