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篠山氏と出会って45年間の集大成となる本作。発案したのは水沢だった。「ちょうど1年前、レギュラー出演する番組の忘年会の景品が宮沢りえさんと菅野美穂さんのヘアヌード写真集で、『なんで私のがないの?』って。若いスタッフは私が写真集を出しているのを知らない。思いきってやっちゃおうかなって」と経緯を明かした。
完成した写真集について、「想像を絶しました」と水沢。思い出に残っている写真を聞かれ、表紙のポートレイトを指して、「19歳のこの顔、強くないですか?これがあったから、48年間、芸能界で生きてこられた」と述懐。松本人志が絶賛するグラビアを「当時、ヌード禁止だったアイドルの時代にTシャツが透けるだけでも衝撃ですよね。私にとっても思い出深いです」と振り返った。
改めて点数をつけると、「1億点、いや1兆点くらい。19歳で先生に巡り会えて、これだけの数を撮っていただけたという記録になった。安心して歳も取れるし、認知症になってもこの1冊があるから怖くない。私が生きてきた証」と胸を張る。婚約破棄や借金苦を乗り越えてきた水沢だが、「最悪なこともテンション高くみんなに言っちゃう。『本当に悩んでるの?』って信じてもらえない。でも考えたら、あまりどん底ってないのかなって思います」と笑顔で語った。
「45年撮っているのは水沢さんだけ」と篠山氏。ファインダー越しに見てきた印象を「水沢さんは変わらない。初対面の明るい、弾けるような健康的な美しさを60代になっても保ち続けている。歳は取っているんだけど、一番最初に会った時の水沢アキがずっと生きている。基本的なテンションの高さ、良い人という感じは抜けませんね」と称賛した。
最新ヌードも収録。水沢は「桜が満開の時期に私の家のリビングで撮りました。超恥ずかしかったですけど、体がおばあさんになっても『記念だから』という気持ちで、篠山先生だから安心して挑みました」と話した。取材当日は水沢の66歳の誕生日でもあり、スタッフ・報道陣の祝福に顔をほころばせた。
5年後に撮影すれば記録が50年に伸びるが、篠山氏は「これはわからないよね。いろんな条件が揃わないと難しいんですが、ぜひ撮らせていただきたいと思います」と続編に期待を持たせた。