供述などによると、犯人である当時27歳の男性はSNSなどを利用し、自殺願望を持つ女性と交流を持ち次々に殺害。遺体はアパートの風呂場で解体し、クーラーボックスに入れて保管。これらの容疑で男性は強盗・強制性交等殺人罪などに問われていた。
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そして、2020年11月26日、報道によると東京地裁立川支部(矢野直邦裁判長)で開かれた裁判員裁判にて、加害者男性は死刑を求刑されたという。判決は12月15日に予定されており、平成末期に発生した猟奇事件に一つのピリオドが打たれることになる。
さて、本事件だが、事件が発生した場所が小田急線沿いに面した住宅街のど真ん中ということで、警察を始め、マスコミが連日連夜集まっていた。
特に事件から1週間は、ワイドショーの中継が連日のように行われており、中には近隣トラブルもあったという。
そこで話題になったのが、日本テレビ系のワイドショー『ミヤネ屋』でのトラブルである。
この日、ミヤネ屋の取材班は、犯人が犯行に使っていたアパートを俯瞰できる住宅の上を管理人の許可を得て借り、事件現場の今を伝えていた。
事件のあったアパートは青いビニールシートがかけられており、内部こそ見えなかったが、現場の緊迫した様子を伝えていた。
そんな中、どこからともなく男性の大声が聞こえてきた。
最初はレポーターも司会の宮根誠司も気にしていなかったが、その声は徐々に大きくなってきており、宮根も「なんか声が聞こえますね」と顔をしかめた。
レポーターによると、「不動産会社の許可を得て撮影していたのですが、大家さんの方から『撮影をやめなさい』とのことで一旦降りたいと思います」と、どうやら撮影に使っていた物件について、大家とトラブルがあったようだ。
ネットでは、このトラブルに関して大きな話題となり、マスコミの取材の在り方が大きく議論されたという。
文:穂積昭雪(山口敏太郎事務所)