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元ヤクルト・宮本氏、エスコバーの不振原因をズバリ指摘 「僕もすごく戸惑った」自身も経験した苦労とは

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画像はイメージです

 日本プロ野球名球会が11日に公式ユーチューブチャンネルに投稿した動画に、元ヤクルトで野球解説者の宮本慎也氏がゲスト出演。ヤクルトの助っ人野手・エスコバーの不振の原因を指摘した。

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 今回の動画で宮本氏はヤクルト一筋で過ごした現役時代(1995-2013)に長らく務め、ゴールデングラブ賞も6度(1997,1999-2003)獲得したポジションであるショートをテーマにトークを展開。その中で今シーズン、ヤクルトでショートの一角を担ったエスコバーが守備で結果を出せなかった理由について語った。

 昨オフヤクルトに入団した33歳のエスコバーは、MLB時代ブルワーズ(2008-2010)、ロイヤルズ(2011-2018)で遊撃手としてプレーし、2015年にはゴールドグラブ賞を獲得した実績を持つ守備の名手。しかし、来日1年目の今シーズンは遊撃で「69試合7失策」、シーズン途中からコンバートされた三塁でも「39試合2失策」と期待外れの数字に終わっている。

 自身も現役時代にショートからサードへのコンバート経験がある宮本氏は、「ショートからサード(へのコンバート)は難しい。(現役時代の)僕もすごく戸惑った」とコメント。ショートからサードへの転向には難しい部分があるため、エスコバーも適応に苦しんだのではと推測した。

 宮本氏は続けて、「ショートは投手のボールを追って打球の判断ができるが、サードは(投手を)横目でしか見れないから打者の反応だけで(打球を)判断しないといけない」、「ショートは足を使って(捕球のタイミングを合わせる)守備をするが、サードでそれをしようとすると(打者からの)距離が近くて(捕球に)間に合わない」と、“難しい”部分について具体的に解説。打球との距離感や1歩目の反応などがショートとは大きく異なるため、自身もサード守備に慣れるのに2、3年はかかったという。

 「ショートは(打球を捕球した)流れで投げられるけど、サードは(捕球して)動きが止まった状態から上体を起こして(一塁に)投げないといけないので、(ショート以上に)肩や足の強さも要る」と、コンバートをするなら身体能力の強化も求められるという宮本氏。そのためのまとまった時間もとれないシーズン中に守備位置を変更することは非常に大変だと語っていた。

 宮本氏はこの他にも自身がショート守備で大事にしていた要素や、2011年シーズンオフに巨人・坂本勇人を自身の自主トレに招いた際の裏話などについて動画内で語っている。

 今回の動画を受け、ネット上には「コンバートの難しさをこんなに詳しく聞いたのは初めて」、「一番難しいっていわれるショートができるなら、他のポジションでも適応できるってイメージだったけど全然違うのか」、「宮本自身も経験してるから説得力があるな、確か転向後に2ケタぐらいエラーやった年もあったし」といった反応が多数寄せられている。

 「宮本氏がショートからサードにコンバートされたのは、当時プロ14年目・37歳だった2008年シーズン途中でのこと。コンバート後、2009年から4年連続でサード部門のゴールデングラブ賞を獲得しましたが、その一方で2010年にはサードで12個のエラーを記録してもいます。宮本氏は昨季限りでヤクルトのヘッドコーチを辞任しているので今年入団のエスコバーとは直接的なつながりはないと思われますが、自身もコンバートで苦労した経験があるだけに、エスコバーの不振についてもいろいろと思うところがあるのかもしれません」(野球ライター)

 シーズンの全日程を終え12日に母国ベネズエラに帰国したエスコバーの、来季の去就はまだ定かではない。もし残留となれば首脳陣は来シーズン、エスコバーをショートに戻し固定するのも選択肢の一つなのかもしれない。

文 / 柴田雅人

記事内の引用について
日本プロ野球名球会の公式ユーチューブチャンネルより
https://www.youtube.com/channel/UC9ycDcfxt5ge3hUFfnqnQ9Q

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