世界各国で起こった信じられない事件や事故などを再現VTRで紹介しつつ、合間には笑福亭鶴瓶と中居正広の軽快なトークを挟むスタイルで、根強い人気を誇る番組である。
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同番組の歴史の中でも「最も恐ろしい」とされる放送事故が、俗に「コックリさん事件」と呼ばれる事故だ。
事が起こったのは2005年8月の放送で、スタジオは夏シーズンということもあり怖い話で盛り上がっていた。
小さい頃に楽しんだという「コックリさん」に話題が移った。コックリさんは数人がテーブルを囲み、霊力の高い1人が霊媒となり、あの世の意思を表明させる占いの一種で、かつて小学生を中心に大ブームとなった。
この時スタジオにいたゲストは、鈴木紗理奈、井上和香ら幼いころに「コックリさん」を楽しんだという面々が中心。スタジオではコックリさんを信じるか信じないかで議論となった。
そんな中、鶴瓶が「コックリさんってキツネ(キツネつき)やんな?」とその正体に迫ろうとした時、どこからか女性の声で「違います」という声が聞こえた。
この「違うよ」の声はスタジオにいる中居、鶴瓶、ゲストはもちろん、観客席にも聞こえたようで、中居が「今、客席の誰かしゃべった?」と聞いたものの客席から反応がなかったことから、スタジオはパニックに。
すぐに撮影済みのVTRがスタジオに運ばれ、出演者全員、スタッフ、観客が確認することになった。しかし、やはりVTRにはささやくような小さい声で「違います」という声が入っていたことから大パニックになった。
「違います」という声は、出演者全員のマイク、客席に置いてあったマイク全てに入っており、機械的なノイズではなく誰かが口にしていたことは明らかであった。
放送から15年、この『仰天ニュース』の「コックリさん事件」は今でも伝説の心霊系事故として語り継がれている。
文:穂積昭雪(山口敏太郎事務所)