「友だちとランチをする予定の日でした。1時間前に、“甥っ子も連れていく”と連絡が入ったんです。中学生ぐらいかと思いきや、20歳の大学生。名前はS吾と言い、カラダが大きく、日焼けした精悍な顔つきの男の子でした。聞くと、ボート部に所属していると。明るい性格で人懐っこく、好感を持ちました。
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その翌週、友だちとS吾の出場するボートの大会を見に行くことに。ところが、友だちが行けなくなり、当日一人で大会へ。かなり人気があるようで、若い女性がたくさん応援に来ていました。
観戦を終えて帰ろうとした時です。S吾から連絡が。“食事でもしませんか?”と言われ、胸の奥がカッと熱くなるのを感じました」
若い女性を差し置いて、自分が誘われたことに対する優越感もあったのだろう。2人は食事へ行き、楽しい時間を過ごす。すると次第に、雅代さんの中に離れたくないという感情が込み上げてきたのだそう。
「お店を出て、サヨナラを言おうとした時でした。S吾が手を握ってきたんです。そして、“雅代さんのこともっと知りたい”と…。
断ることなんてできませんでした。私たちはそのままホテルへ。力強く求められ、私自身も欲求が解放され、激しく求め返しました。こうして20歳近くも下の男性と、不倫関係になってしまったんです。
それから定期的に会うようになり、彼のことをいろいろ知りました。学費は親が出してくれているものの、それ以外はアルバイトで賄っていると。そこでつい、“苦しい時は援助するよ”と言ってしまったんです。それが地獄の始まりでした」
雅代さんは若い肉体に溺れるだけでなく、お金を貢ぐようにまでなってしまった。そして当然のごとく、男の要求はエスカレートしていく。
文/恋愛ライター・塚田牧夫
写真/Martin Konopacki