>>菅官房長官に「二番にわざといるけど、ほんまは一番」ナイナイ岡村の発言に納得の声<<
ナイナイがコンビ結成30周年ということもあり、人気コーナー『ゴチになります』に、同期の博多華丸・大吉、岡村が昔からタイプに挙げていた新垣結衣がゲストで来る中、番組スタッフの要望でナイナイがコントを披露することに。コント見届け人兼VIPゲストとしてタモリが出演した。
「今回披露したのは、彼らが1997年から2005年まで毎年行われていた『ナイナイライブ』で何度か登場した人気キャラ“森”が登場するネタです。ナイナイのコントは、若手時代、劇場やユニット『天然素材』でのネタコーナー、関西の一部のネタ番組などでしか見ることができませんでした。現在は、劇場にもほとんど立っていないため、彼らの本気ネタに、ネットでは『岡村さん演じる「森」のキャラがツボるwww』『ナイナイのコント観れるの本当に嬉しいな~!最高の時間でした!』『ナイナイ15年ぶりのコント、ええやん!』と好評だったようです」(テレビ誌ライター)
今回は成功だったが、テレビでのネタ披露について、2人には苦い経験がある。それは『めちゃ×2イケてるッ!』(フジテレビ系)でのこと。2018年3月、最終回も近づき芸人チームがネタで対決することに。極楽とんぼ、よゐこはもちろん、ジャルジャルやたんぽぽなど、若手陣もネタを披露した。しかし、ナイナイだけはテツandトモのオマージュネタを熱演。メンバーから反感を買う形となっていた。
「一様に本気のネタを披露しただけに、ナイナイへは視聴者からバッシングの声が相次いでいました。しかし、2人にはある考えがあったのです。岡村と言えば、『めちゃイケ』が始まった当初、志村けんさんやビートたけしのコントキャラやギャグをパクることで笑いに変えていました。“『めちゃイケ』=岡村のパクリ芸”という考えがあったため、その流れを汲み、テツトモのネタをコピーしたようです。ただ、その意図が視聴者に伝わらなかったんです」(同上)
ナイナイは東京ですぐに人気となり、いわゆる“勢い”でスターにのし上がったと思われがちだが、ネタは面白いと評判だ。『今宮こどもえびす新人漫才コンクールこども大賞』、『第13回ABCお笑い新人グランプリ最優秀新人賞』、『第22回上方お笑い大賞銀賞』など、関西の賞レースでも結果を残している。さらに、ウッチャンナンチャンなどの“シティ派”と呼ばれるコントをいち早く取り入れ、関西にはあまりないスタイルでネタを作っていた。
こんな逸話がある。2人が養成所に通っていた30年前、まだ素人に毛が生えた程度ということもあり、芸歴ゼロ年目の芸人がコンビ名を付けるという感覚が薄かったという。しかし、2人はいち早く“ナインティナイン”とコンビ名をつけて活動。また、前述の『ABCお笑い新人グランプリ』では、コント勢が多いと睨んだ岡村が、スーツを着て漫才をやることを選択。このチョイスが見事ハマり、優勝を勝ち取った。これはすべて目立つため。戦略を練って売れる道筋を作ったのだ。
ほかにも、彼らの後輩で、現在は放送作家をしている元芸人のユウキロックが、自身のYouTubeチャンネル内で、20代前半だったナイナイが関西の番組に出ていた頃、ガムの擬人化ネタばかりをしていたことがあったと明かしている。その頃、MCの故・やしきたかじんさんから「このネタ面白いと思っている?」と言われると、岡村は「思っていないです」と回答。なぜやっているのか問われると、「このネタ(ばかり)をやっていると、ガムのお兄ちゃんって覚えられるからです」と明かしたという。そう。ナイナイは最速で“売れる気”だったのだ。
現在はMCをすることが多い2人だが、劇場でネタをやるナイナイも見たいものだ。