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巨人ファン「何が暗黙の了解だ」と激怒 元ヤクルト・笘篠氏「ヤクルトに刺激を与えない方がいい」解説に批判噴出

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笘篠賢治氏

 25日に行われたヤクルト対巨人の一戦。試合は「8-4」で巨人が勝利したが、同戦のテレビ中継で解説を務めた元ヤクルト・笘篠賢治氏の発言が物議を醸している。

 問題となっているのは、「7-2」と巨人5点リードの8回表に飛び出た発言。この回巨人は無死二塁から大城卓三のタイムリーで8点目を奪った。その後1死一、二塁の場面でダブルスチールを敢行。結果的に点にはつながらなかったが、少しでもリードを広げようと積極的に攻勢を仕掛けた。

 しかし、このダブルスチールを見た笘篠氏は「この展開の中で重盗は非常に(疑問)」、「(大差の状況で盗塁はしないというのが)野球界の中の暗黙のルールじゃないけどあるんですよ。(バッテリーも)もう(走者を)フリーにしてるわけですから」と発言。この場面でのダブルスチールは球界の不文律に反していると苦言を呈した。

 笘篠氏は続けて、「巨人はあまりそういったところでヤクルトに刺激を与えない方がいい」、「ヤクルトの選手は明日以降、鬼の形相で戦ってきますよ」とコメント。巨人は次戦以降、“掟破り”に奮起したヤクルト相手に厳しい戦いを強いられるのではと推測していた。

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 笘篠氏の発言を受け、ネット上には「何が暗黙の了解だ、たかだか6点差が安全圏なわけないだろ」、「ヤクルトの逆転勝利数知らないんだろうな、じゃなかったらこんなこと言えるわけない」、「おかしいのは巨人じゃなくて、くだらない不文律を気にしてるあんたの方だよ」、「真剣にプレーしてる選手に失礼すぎる、もう二度と解説聞きたくない」といった批判が噴出している。

 「球界には大差でリードしているチームは、試合後半にバントや盗塁をするのは慎むべきという不文律があります。不文律を破ったチームの選手が報復死球を受けるケースも少なくないので、もしかすると笘篠氏はその点も危惧して苦言を呈したのかもしれません。ただ、10点、15点差ならともかく6点差はまだ勝負が決したといえるような点差ではなく、実際に今シーズンもソフトバンクや楽天が6点差から逆転負けを喫しています。加えて、今シーズンのヤクルトがここまでセ・リーグトップの逆転勝利数(12回)を記録していることも踏まえると、巨人のダブルスチールはそこまでとがめられるほどの作戦では決してないと思うのですが…」(野球ライター)

 試合こそひっくり返されなかったが、巨人は9回裏にヤクルトの追い上げにより2点を失っている。こうした経緯を見ても、6点差の状況でのダブルスチールはあながち間違いとは言えないのかもしれない。

文 / 柴田雅人

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