ケニーは「DDTファンのみんな、やあケニー・オメガだ。みんなにメッセージをお届けできてとっても嬉しいよ。ただあいにくトレーニング直後で、今はちょっと興奮している。少しイラっとすることがあってね。そう、君たちのチャンピオン、遠藤哲哉のコメントの件だ。ああ、彼のコメントを見たよ。ポスターの俺のアゴに手を当ててな。あの時のお前の目、あれは本気だった。あの瞬間、お前はこう思っていた。『俺もこのポスターの中心に載れるはず。なんでここにいるのは俺じゃないんだ?』ってな」と、ポスターに自身が掲載されていないことに不服な様子。
続けて、「意味がわからないよ!これはどうしても指摘しておかなければならない。日焼けしてパーマをかけて腹筋を割りさえすれば、それだけで俺と同じレベルに立てると思ってるのか?お前の動向は見てたよ。お前はDDTで全てを手に入れた、今やDDTのトップだ。深夜番組でセクシーなモデルとお楽しみの様子も見たさ。スーパースターになった気分はどうだ?さぞかしいい気分だろう。いいか遠藤、俺はこれをもう10年以上やってきてるんだ。日本や深夜番組だけじゃない。カナダ、アメリカ、UK、メキシコ・・・全部制覇してるんだよ」と遠藤と自身の“差”をアピール。
すると、「だから俺がDDTに戻る時は、もう一度お前の先生になってやる。リンゴでもかじりながら、生徒のお前が一生忘れられない最後のレッスンをしてやろう。『恩を仇で返すな』という教訓だ。俺は最高のお膳立てをしてやって、その上でこの会社をお前に任せた。なのに、お前は俺に悪態をついてきた。お前を俺の膝の上で二つ折りにして、その青いケツにお仕置きしてやる。お尻ペンペンの時間だ。何度も何度も、尻が赤くなり、やがてアザで青く、いや黒くなるまで何度でもな。お前が痛がっても俺はやめない。そしたら、お前はこう言うんだろうな。『なんでだよケニー、そこまでひどいこと言ってないよね?』と泣き言を入れて、助けを求めるように『タケシタ!HARASHIMA!社長!松井さーん!なんで?どうして?』ってな」とエキサイト気味に遠藤を逆挑発。
最後に、「なんでか教えてやる。お前は自分の力を過信して、敵わない相手に噛みついたからだ。『世界最高』に悪態をついて、無傷で帰してもらえると、そう思ってるのか? お前は倒され、血まみれになり、そしてすべてを失う。そして俺は倒れたお前の身体の上で、KO-D王座を手に勝ち誇る。会場の観客は総立ちで拍手しながら、泣いて俺に感謝をするだろう。『DDTを救ってくれて、いや、“また”救ってくれてありがとう』ってな。そうだ、俺はDDTを遠藤から救う。信じて会社を任せたお前からな。遠藤、お前は会社の期待を裏切った。だから、お前の身に何が起ころうと、すべてお前の自業自得だ」とケニー節で締めた。
果たして、11.3大田区大会にケニーは出場するのか?新型コロナウイルスの影響により、来日するのは至難の業と思われるが、遠藤とケニーが対決することにより、遠藤が越えるべき壁を越えるチャンスが生まれるのは間違いない。DDTという団体も底上げされるだけに、団体にとっても総力を挙げて実現させたいところだったが、25日夜になり、再びケニーからメッセージが送られて来たのだ。
ケニーは11.3大田区への参戦について、「命拾いしたな。コロナの状況が落ち着くまで、オレは日本に行けない。だからせいぜい今のうちに楽しんでおくんだな。でもやがて、オレは必ず日本に行くぞ。だからエンドー、その時まで」(ケニー)と回答し、来日できないことを明言。このビデオメッセージを聞いた遠藤は「この状況だし、日本に来れないのは仕方ない。なんならオレが米国に行って、2週間隔離された後、オマエをぶちのめす」と米国に乗り込む覚悟すらある姿勢をも見せた。ケニーが来日できないことがハッキリして、遠藤は代わりの挑戦者を指名することになるが、「ケニーが来れないのはオレの中で想定していたので、ある程度候補は挙がってるんですけど、まだ確定ではない。だから9月7日、後楽園で発表します。それまで時間があるから、我こそはという選手がいたら、どんな手段でもいいからアピールしていい」(遠藤)とし、熟慮の上、9.7後楽園で明らかにする意向を示した。
(どら増田)