もう中は、10年来の番組の熱心なリスナーで、有吉のツイートも追いかけていた。だが、有吉はあえて無視する流れが前フリとしてあり、今回のゲスト出演となった。有吉はなぜか、もう中を「もうTHE中学生」と呼んでいた。
>>「本当に不安だらけでした…」もう中学生、テレビからは姿を消すも活躍が目覚ましい“新天地”<<
もう中と言えば、段ボールなどを使った大掛かりなセットネタで知られる。当然、ラジオ番組で見た目は伝わらないため、今回は音ネタ関係の小道具を持参し、有吉らにプレゼン。もっともハマったのが、「地獄先生ぬ〜べ〜ゲーム」だ。「地獄先生!」と叫ぶと、もう中がDJの機材を操作し、「ぬ〜べ〜!」と音声が流れるもの。絶妙な間合いが笑いを呼んでいた。
さらに、有吉から振られる即興のお題に、もう中は鋭いスピードで答えていく。有吉から「無人島に一つだけ持っていけるお菓子」を問われると、もう中は「お菓子の部類に入るかどうかですが、おがくずを持っていきたい」、好きなアーティストは「『“ヘーコキ”ましたね』のMEN'S 5さん」といったやりとりが続く。
このシュールな展開に、伝説のラジオ番組『談志・円鏡歌謡合戦』(ニッポン放送)を思い起こしたリスナーも多いようだ。この番組は立川談志、月の家円鏡(後の8代目橘家圓蔵)の2人の落語家が即興のボケを延々と繰り返していくもの。あまりにもシュールなため、編集を担当したスタッフがノイローゼになってしまった逸話がある。有吉ともう中のやりとりもそうしたものだった。
もう中と言えば、見た目や喋り方に注目が集まりがちであるが、実際はかなりお笑い偏差値が高そうだ。有吉との共演がきっかけで、新たなキャラでブレークする可能性もありそうだ。