煮る、焼くなどすることで食べることができるため、生命を維持することにも使えるが、扱いを間違えてしまうと、死に至る。そんな火を、自分勝手な理由で悪用した男が逮捕される事件が、7月に発生した。
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事件の舞台は北海道札幌市北区のアパート。7月17日午前5時頃、木造2階建てのアパートで出火。消防車8台が出動し、約3時間燃え続け、内部を焼いた。燃えた部屋に住んでいた74歳の無職の男は、避難していたため、無事だった。また、この火事で怪我人や死者は出なかった。
現場の警察官が男に事情を聞いたところ、「自分で火を点けた」ことをほのめかし、認めたため、警察は現住建造物等放火の疑いで男を逮捕した。取り調べに対し、「大家を困らせてやろうと思った」などと供述しているという。現状、なぜそのようなことを考えたかなどについてはわかっていない。分別ある74歳の男が、大家を困らせるという理由で自分の部屋に火を点けるとは驚きだ。
驚きの事件に、「放火は重罪。しかも大家を困らせるためなんて、あり得ないとしかいいようがない」「結局、困るのは自分。こんな事件を起こせば、もう部屋を借りることも出来ないし、信用も失う。バカすぎる」「74歳の男に部屋を貸してくれたのに、なぜ困らせようとしたのか。実は、自分がルールを守らず大家を困らせていたのではないか」と怒りの声が相次ぐことになった。
放火は重罪であり、いかなる理由があっても許されない。また、「大家を困らせる」理由で、借りている部屋に火を放つ行為は幼稚で、到底理解されるものではない。