コロンビア・スクレ県で、67歳の男性が病院で医師によって死亡が確認されるも、実際は生きていたことが遺体安置所で発覚したと、海外ニュースサイト『Mirror』と『AllIndiaRoundup』が7月14日までに報じた。
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報道によると、男性は高血圧が原因で倒れ、同県にある病院に緊急搬送されたという。男性は緊急搬送された2時間後に医師によって死亡が確認された。家族は男性の死亡が確認された際、新型コロナウイルスの感染拡大防止を理由に病室に入れてもらえなかったそうだ。
男性はその後、遺体安置所に移されたが、男性の娘が父親の姿を一目見ようと医師らの目を盗んでこっそり遺体安置所に侵入した。娘が男性を見ると、男性はまだ息をしていたという。娘が病院のスタッフに男性が生きているのではないかと話し、男性は生きていることが確認された。男性は、現在、別の病院に再度入院し、高血圧の治療を受けているという。
報道によると、男性は虚血を患っており、虚血が原因で医師が誤って死亡したと判断した可能性が高いという。虚血とは、動脈が狭くなって心筋へ十分な血液を送ることができず、局所的に貧血を起こしている状態のことをいう。十分な血液が運ばれず、通常の心筋の動きが確認されなかったことで、医師は男性が死亡したと判断したそうだ。『AllIndiaRoundup』によると、虚血によって患者が誤った死亡報告をされることは稀にあるという。
男性の家族は病院に対して、訴訟を起こす準備を進めているそうだ。病院側は医師が誤って死亡したと判断したことや、訴訟に関してのコメントは発表していない。
このニュースが世界に広がると、ネット上では「医師なのにそんな間違いあり得るのか」「娘が遺体安置所に忍び込むことができてよかった。そうでなければ、今頃男性は埋葬されていたかもしれない」「コロナを理由に病室に入れないことは今はあり得そう。大切な人が誤った診断をされないように周りが気をつける必要がある」などの声が上がっていた。
海外では、生きているにも関わらず、医師が患者は死亡したと判断した例が他にもある。
アメリカ・ミシシッピ州に住む当時78歳の男性が、医師によって死亡を言い渡された後、検視官が男性がまだ生きていることを確認したと、海外ニュースサイト『CNN』が2014年3月に報じた。
報道によると、男性は同州にある病院で医師によって死亡が確認されたという。死因については明かされていない。
男性は遺体袋に入れられた後、葬儀場に運ばれた。葬儀場で、検視官が男性の遺体が腐敗しないように消毒などで処理をしていると、男性の足が少し動いたという。検視官は不思議に思い、男性を注意深く見ると、男性は微かに息をしていた。
検視官が救急隊を呼び、男性はすぐに病院に運ばれ、再び入院し意識を取り戻した。しかし、男性は再び入院した2週間後に死亡したそうだ。同記事によると、明確な理由は不明だが、医師が誤診した可能性は低く、男性は一度死亡したが、遺体袋に入れられた時の衝撃で再び心臓が動き出した可能性があるという。
死亡したと思われる人が誤診や、偶然の出来事によって再び生存が確認される事件は世間に驚きを与えるが、家族にとってはいたたまれないことだろう。
記事内の引用について
「Family found man declared 'dead' still alive after breaking into hospital morgue」(Mirror)より
https://www.mirror.co.uk/news/weird-news/family-found-man-declared-dead-22347125
「Doctors Tell Family Their Dad Is Dead, But They Found Him Alive After Breaking Into Morgue」(AllIndiaRoundup)より
https://allindiaroundup.com/viral/doctors-tell-family-their-dad-is-dead-but-they-found-him-alive-after-breaking-into-morgue/
「Dead Mississippi man begins breathing in embalming room, coroner says」(CNN)より
https://edition.cnn.com/2014/02/28/us/dead-man-comes-back-life/index.html