イギリス・ベッドフォードシャー州に住むサッカーのコーチをしていた24歳の男性が、ロックダウン中に家でゲームをしすぎたことで死亡したと、海外ニュースサイト『UNILAD』と『7NEWS』が7月3日までに報じた。
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報道によると、男性はロックダウンの影響で3月下旬から仕事が休みになったそうだ。イギリスでは3月23日からロックダウンの措置が取られ、散歩や買い物以外の外出は制限されていた。
男性はゲームが好きで、ロックダウンになり仕事が休みになってから1日6〜7時間、毎日椅子に座ってゲームをして過ごしたそうだ。男性と一緒に暮らしていた男性の父親がたまには散歩に行くようにと促したが、男性は聞く耳を持たなかった。父親によると、男性は寝ずに朝までゲームをしていた日もあったという。
5月に入ると、男性は吐き気を催すことが多くなり、ひどい時は気を失うこともあったが、受診はしなかった。6月3日の午後10時30分頃、父親が男性の部屋に行くと、男性が倒れていたという。父親はすぐに救急車を呼んだが男性は救急車が到着する前に死亡した。死因は深部静脈血栓症だった。深部静脈血栓症とは、同じ体勢を続けることで血流が悪くなり、静脈の中に血の塊ができて血管が詰まる症状のことをいう。最悪の場合、死に至ることがある。ゲームなどをして長時間、同じ体勢でいることが原因になるほか、飛行機や車などで長時間、同じ体勢でいることでも発症しやすい。
このニュースが世界に広がると、ネット上では「私もロックダウン中にゲームばかりしていたから怖くなった」「ゲームをしていると時間を忘れる。7時間なんてすぐに経ってしまう」「ロックダウンに入ってから、リモートワークでずっと椅子に座っている。常に同じ体勢だから気をつけた方がいいかも」「男性はサッカーのコーチで体力はあったはずなのに、そんなことに関係なく深部静脈血栓症は発症するんだ」といった声が挙がっていた。
海外では、他にもロックダウン中に体に支障をきたした人がいる。
中国・湖北(こほく)省に住む26歳の男性が、ロックダウン中に食べ過ぎ、100キログラム太ったと、海外ニュースサイト『Oddity Central』が6月15日に報じた。同記事によると、男性はロックダウン前の体重は約180キログラムだったが、ロックダウン中に食べ過ぎたことに加え、運動もしていなかったため、ロックダウン中のおよそ5か月間で、約100キログラム太り、約280キログラムになったという。
男性は6月1日、目を閉じることができない症状が出て救急車を呼んだ。男性が病院に運ばれると、医師は心不全や呼吸器障害が見られると診断した。男性はすぐに手術を受けたことで、命に別状はなかったという。男性はその後の検査で、遺伝的要因で肥満になっている可能性を指摘されたため、胃の縮小手術を受けたそうだ。
ロックダウンで外出が制限されたことにより、生活習慣が乱れ、大病を患うだけではなく、死に至った人もいるようだ。
記事内の引用について
「Man, 24, Dies From Blood Clot After Spending Most Of Lockdown Gaming」(UNILAD)より
https://www.unilad.co.uk/news/man-24-dies-from-blood-clot-after-spending-most-of-lockdown-gaming/
「Football coach, 24, died from blood clot after playing video games in lockdown」(7NEWS)より
https://7news.com.au/sport/soccer/football-coach-24-died-from-blood-clot-after-playing-video-games-in-lockdown-c-1141225
「Chinese Man Gains 100Kg During Five-Month Lockdown」(Oddity Central)より
https://www.odditycentral.com/news/chinese-man-gains-100kg-during-five-month-lockdown.html