インド・ラージャスターン州で、40歳の男性が、家族が人工呼吸器のプラグを誤って抜いたことで死亡する事件が起きたと、海外ニュースサイト『The Indian Express』と『Daily Mail Online』が6月23日までに報じた。
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報道によると、6月13日、男性は新型コロナウイルスに感染した疑いで入院したそうだ。6月15日、男性の家族が男性を見舞うため病院を訪れた。新型コロナウイルスの感染拡大防止のため、男性の病室の空調はオフになっていたが、当日の気温は41度で暑かったため、家族は部屋を涼しくするために冷房機器を持ち込んだという。なお、男性は隔離病棟に入院中だったが、家族がなぜ隔離病棟を訪問できたのかは分かっていない。
家族は冷房機器の電源をつけるため、すでに挿さっていたプラグを抜いたが、誤って人工呼吸器のプラグ抜いてしまったという。家族によると、人工呼吸器のプラグだとは気づかなかったそうだ。
プラグが抜かれた後も、人工呼吸器は予備電源で30分ほど稼働していたが、その後、人工呼吸器は停止した。男性の異変に気づいた家族が医師を呼び、人工呼吸器のプラグが外れていることが発覚したそうだ。医師は心肺蘇生を試みたが男性は死亡した。病院側は家族による過失だと主張している。
このニュースが世界に広がると、ネット上では「なぜ家族は人工呼吸器のプラグだと気づかなかったのか。うっかりでは済まされない」「家族が隔離病棟を訪問できるほど病院の管理は甘かったのでは。人工呼吸器のプラグも簡単に抜けるものなのか。病院の過失がゼロだとは思わない」「病室の全てのコンセントが使われていたのか。家族がわざと抜いたのではないかと疑ってしまう」などの声が挙がっていた。
インドでは、家族が起こした行動により患者が被害を被った事件が他にもある。
インド・マディヤ・プラデーシュ州にある病院に80歳の男性が入院していたが、男性の家族が入院費用を支払わなかったことで、男性が縄で拘束されたと、海外ニュースサイト『Republic World』が6月7日に報じた。
同記事によると、男性はなんらかの病気の治療が完了し、退院できることになったが、男性の家族は新型コロナウイルスの影響で仕事の見通しが立たず、男性の入院費用11270ルピー(約1万6000円)を支払うことができなったそうだ。男性の家族は入院費用を払わないまま、男性を退院させようとした。
男性の家族が男性を退院させようとしたことで、病院のスタッフは男性を縄で拘束したという。病院側は家族が入院費用を支払わなかったためだと主張しているが、同州は病院側の対応は適切でなかったとして、病院に何らかの必要な措置を講じると発表している。
家族が原因で、思わぬ結末を迎える患者もいるようだ。
記事内の引用について
「Hospital staff get clean chit in patient death case after kin accidentally unplugged ventilator」(The Indian Express)より
https://indianexpress.com/article/india/hospital-staff-get-clean-chit-in-patient-death-case-after-kin-accidentally-unplugged-ventilator-6469409/
「Suspected Covid-19 patient dies after his relatives unplug ventilator so they could plug in an air cooler at Indian hospital」(Daily Mail Online)より
https://www.dailymail.co.uk/news/article-8450285/Indian-suspected-Covid-19-patient-dies-relatives-unplug-ventilator-plug-air-cooler.html
「80-yr-old tied to hospital bed in Madhya Pradesh, after family fails to pay partial dues」(Republic World)より
https://m.republicworld.com/india-news/city-news/80-yr-old-tied-to-hospital-bed-in-madhya-pradesh-after-family-fails.html