>>『BG』、主人公がタダ働き? ストーリーに疑問の声も名脇役・市川実日子の演技力に絶賛<<
新型コロナウイルスの影響によって初回放送が大幅に遅れ、予定より少ない全7話で終幕。それでも前シリーズからスケールアップしたBG(ボディガード)は、斎藤工との初バディ、関西ジャニーズJr.のなにわ男子・道枝駿佑との初共演ほか、見どころが多かった。
トレンディドラマの礎を築いた木村だけあって、アラフィフとなった今作でも高い数字を残した。俳優歴はおよそ33年。これまでに20業種を超える役柄を演じ、幅の広さを見せている。だが、希求されるハードルが高すぎるため、裏方は大変だ。
フジテレビ系連ドラで高視聴率を獲得し、映画化で記録的な興行収入を残した「HERO」シリーズ。脚本を担ったのは、「特命係長 只野仁」(テレビ朝日系)や「ガリレオ」(フジ系)ほか、数多い名作を輩出した脚本家・福田靖氏だが、スタート時は二転三転あったようだ。テレビ誌の現役編集者が言う。
「最初は、『フジテレビヤングシナリオ大賞』で99年に大賞を受賞した大竹研さんという方が担当する予定でした。大賞受賞者はフジで1時間ドラマを手掛けることが確定していたのですが、大竹さんの場合は連ドラ。しかし、“視聴率オバケ”の重圧に耐えられなかったのか、第1話を書いた後、姿をくらませたのです」
大竹氏が書き下ろしたのは、01年に放送された第1期。平成に入ってからの民放連続ドラマで、歴代トップとなる平均視聴率34.3%を記録している。続編は06年に特別編として放送。14年、フジ開局55年記念ドラマとして第2期がスタートしている。
結局、大竹氏が参加予定だった第1期は、3人の脚本家で書き上げた。その中の1人が、福田氏である。2人は、19年11月に放送された「世にも奇妙な物語’19秋の特別編」でも、脚本として名を連ねている。
キムタク看板のプレッシャー。こればかりは「誤差なし」と事が運ばなかったようだ。
(伊藤由華)