今回の放送はソーシャルディスタンスを意識し、爆笑問題は2メートルの距離を置いて漫才を行った。また2人の間には、アクリル板も設置され、マイクもそれぞれ用意された。太田は「漫談家が2人いるみたい。あんなに手応えのない漫才をするのは30年ぶりくらい。新人の時のネタ見せくらいだよ」と苦言を呈した。
番組は当然無観客収録であり、MCのナインティナインは別室、そして在宅の観客がモニター越しに数十人映っている。向こうにこちらのネタの音声は届いており、笑っているのはわかるが、芸人が観客の笑い声を聞くことができない。太田は「ニコニコしてるだけで声が聞こえない。わけわかんない」と、非常にやりづらそうだった。
さらに収録は、岡村隆史が『オールナイトニッポン』(ニッポン放送系)内で行った女性蔑視発言が問題となり、それに対するフォローを太田が自身のラジオ番組内で行った後だった。
そのため、岡村が恐縮した様子で楽屋に挨拶に来たという。太田は「俺に謝ったってしょうがない。お前暗いんだよ」とジョークで返したつもりが、岡村にはツッコミを返す余裕はなく、ただうなだれるだけだったという。太田は楽屋挨拶に訪れた芸人にエアガンを発射するのが恒例のくだりとなっている。パンクブーブーの佐藤哲夫はリアクションや小道具を毎回工夫してくることでも知られる。ただ、岡村はこれにも大きなリアクションを示さず、太田は「本当に撃たれたみたいになってるんだよ」と、どうすればいいのかわからない様子だった。
これには、ネット上で「岡村さんと太田さんにこんな交流があったとは」「この話も岡村さんは普段ならラジオでするんだろうけど今は無理っぽそう」といった声が聞かれた。
太田自身が「ダダ滑り」と振り返るソーシャルディスタンス漫才と、岡村のテンションの行方など、気になるトピックが多く飛び出した放送となったと言えそうだ。