これに太田光は「かわいそうだな。納税者で政治に口出ししたっていいだろう」と同情を寄せていた。さらに、彼女のヒット曲『つけまつける』を引き合いに、「歌自体が世相」を取り上げたものであり、その行為がすでに社会的、政治的であるのではとも話していた。
また、太田は新型コロナウイルスが蔓延する現在の日本に拡がる「変わらなきゃいけない」といったムードにも苦言を呈した。学校の休校の長期化などを受けて突然出てきた、欧米に合わせた9月入学導入の議論など最たる例だろう。
太田は「大地震のあとも変わらなきゃとか出たけど、ああいうのは本当に嫌だ。変わりたくないもん。変わっていかなきゃいけない部分が変わっていくのはいいけど、今までの日本はダメだったとか急に言い出す。多分、戦後もそうだったと思うんだよね」と話し、こうした動きが過去に何度も繰り返されてきたのではと指摘した。さらに、「そんなにころっと変わる?今までのことはと思っちゃう」と続けた。
太田は常にこうした思いを抱いており、2011年に『爆報!THE フライデー』(TBS系)で共演するトシちゃんこと田原俊彦に作詞を提供した『ヒマワリ』にも、同じ思いを込めたエピソードが披露された。
これには、ネット上では「確かに太田さん鋭いな」「立ち止まって冷静に考えることは必要だと思う」といった声が聞かれた。太田のブレない声が聞ける放送となった。