太田はテレビに登場する専門家たちが、深刻な顔をしていることに疑問を呈した。もちろん、「出ずっぱりの人もいるだろうから、いらいらしているのもあるかもしれない」と事情を慮りながらも、「病院行って医者が『アレッ?』とか慌て出したら、不安になる。そういう人のことをあまり見ない方がいいと思う」と、イメージが大事な部分もあると話した。
また、ある専門家が別の専門家の見解を暗に否定するような場面に出くわすことも多い。太田はこれにも、「何か指摘したいことがあったならば、まずテレビで言う前に、何かしらの自分のツテを使って伝えるべき」ではないかと話した。
テレビの報道が危険を煽っているのではないかというのは、かねてから言われてきたことである。さらに、ウイルスの感染が世界レベルに拡大するに従って、パニックが大きくなりつつあるのも確かだろう。太田は「日本の空気が変わったのって、ダイヤモンド・プリンセスの時に船内感染が広がり、それが海外のメディアに批判されてから」と指摘し、こちらも「外国の対応とかあまり気にしない方がいい。日本は日本でやっているから」と話し、あくまでも冷静な立場に付くべきではと意見を述べた。これには、ネット上で「太田さん、今回は冷静だな」「確かに何でも比べるのは良くないかも」といった声が聞かれた。
この日の放送で、太田はミキの昴生がWHOのテドロス事務局長に顔が似ていることに、「いいの見つけたな」と話したほか、視聴者が自宅にいるため視聴率が上がり、「テレビはコロナバブル」といったフレーズで笑いを交えていたものの、現在のメディアのあり方に疑問を持っているのは確かかもしれない。