この日、『行列のできる法律相談所』は生放送で行われ、かつ新型コロナウイルスの影響で、出演者およびスタッフは最小限という状態の中で行われた。
そんなこの日の『行列』は、「芸能人S」の「リモート結婚式」を生中継するというもので、「芸能人S」の正体については、ギリギリまで明かされず、告知のあった5月10日以降は、ネットでは「芸能人S」の正体について話題になっていた。
そして番組後半、「芸能人S」の正体が明かされ、Sとは吉本興業所属のお笑いコンビ「ビスケッティ」の佐竹正史であることが発表されたのだが、ネットでは、この発表に「誰?」と疑問の声が相次いだという。
「ビスケッティ」は、2010年に結成したお笑いコンビで、ボケ担当の佐竹正史は近年、安倍晋三内閣総理大臣のモノマネが得意で、その実力は安倍首相から「お墨付き」をもらっているほどだという。
佐竹は昨年11月22日の「いい夫婦の日」に一般人の女性と結婚、今年6月に結婚式を行う予定だったが、新型コロナウイルス感染拡大の影響で中止。『行列』では、長年に渡り前説を担当していたことから、今回のリモート結婚式を特集することになったという。
しかし、いくら『行列』の関係者でも、本編には全く出演してないことから知名度は皆無で、ネットでは「芸能人Sと大々的に告知しておいて結局、売れない芸人とか」「いくらなんでもあおり過ぎでは」「期待して損した」「誰かわからない結婚式の模様を見させられている」「ただの内輪ネタでは」といった声が相次いだ。
もっとも、知名度の無さは番組側も強く自覚していたようで、あくまでも「コロナ禍での結婚式」というサンプルの一つとして紹介していたようで、「こういう結婚式もあるのか」「誰かは知らないけど幸せそうでなにより」と好意的に受け入れられた人も多かったようだ。
だが、『行列のできる法律相談所』はタイトルの通り、「法律」がメインの番組。コロナ禍による非常事態では、むしろ「法律」の知識が必要になる側面もあり、ネットでは「せっかくの生放送なのでお笑いよりも法律の話を聞きたい」という声も多かったという。
「置物」と揶揄されることの多い『行列』出演の弁護士だが、こういう時こそ本領発揮できる機会を与えてほしいところだ。